スポーツ

プロ野球「セ・パ交流戦を10倍楽しめる」ベンチ裏“秘”ガイド(3)余裕のソフトバンク・工藤監督

20160609d

 一方で、昨季も含め交流戦を制している王者・ソフトバンクの工藤公康監督(53)は余裕しゃくしゃく。現在、パの首位街道を突っ走っていることもあって口調は滑らかだ。報道陣から、

「交流戦が近づいてきましたね」

 との質問を受けても、

「ウチは対セ・リーグになってもヨソ行きの野球はしない。ふだんどおりにやれば、負ける気なんてサラサラないですよ。おっと、これは原稿にしないでね」

 と失言をするフリをしながらディフェンディング・チャンピオンらしく早くもV宣言を口にしているほどである。スポーツ紙デスクが解説する。

「近年はセ・パの実力格差が広がっているから、よほどの取りこぼしがないかぎり、交流戦期間中のパ上位の大きな順位変動は考えづらい。昨年から1チーム当たり18試合と減ったこともその傾向を強めています」

 ただし、同じパでも下位に沈むチームは交流戦対策どころではない。最下位の楽天、同じくBクラスにあえぐ西武では、まさかの「デーブ待望論」が湧き起こっているほど事態は深刻さを増している。

田邉徳雄監督(50)率いる西武、そして新たに今季から梨田昌孝監督(62)を迎えた楽天は、基本的に“ユルフン”であることが共通していて、失速の大きな原因となっている。実は、両チームの関係者から『まだ大久保(博元)さん(49)がいた頃のほうがマシだった』との声まで飛び出しているほど。結局、こうした悪い状況になった時ほど、1人だけのカラ元気でも大声を張り上げるような人材が必要です。両球団をさまざまなしがらみで退団したデーブが復帰することは考えられませんが、こうしたOBの名前が浮上するほど両チームの現状は厳しい」(パ・リーグ関係者)

 セ・パ交流戦は、過去の歴史を振り返ってみても結果が出ていないセ側から「もうやめるべき」との極論も出始めている。しかし、セ・パ各チームの後半戦を占うターニングポイントとなってきたのも事実。はたしてグラウンド内外でどんな展開を迎えるのか。ペナントを左右する、「ガチンコ勝負」の行方に注視したい。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
【米ゴルフツアー】コリン・モリカワが生放送で松山英樹に「放送禁止用語」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
4
フジテレビ・山本賢太アナが行方不明に!? 「代役」登場と「謎のテロップ」
5
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!