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記事全文を読む→原監督「1億円不倫スキャンダル」ヤクザ幹部が明かすタブーな核心(2)
「金を払えば終わりはない」
ところで、いくら過去の忌まわしい記憶をよみがえらせられたとはいえ、支払った額が1億円とは、あまりに常軌を逸した話である。しかも、それが原監督に用意できる限度額だったから支払いに応じたというのだから、驚くばかりだ。
刑事事件を専門とする、東京弁護士法律事務所の長谷川裕雅代表が解説する。
「原監督が起こしたトラブルがはたして何なのかはわかりませんが、仮に殴る蹴るの暴行だったとしても通常、被害者の全治が1週間~1カ月で、およそ示談金10万~50万円の範囲で和解する傾向にあります。殺人未遂でも、350万円程度で示談が成立している。たとえ被害者が死亡するようなケースでも、1億円の示談金なんてなかなかないと思いますよ。当然ながら、示談金は第三者が受け取る性質のものではない」
そう考えると、いかに原監督がスキャンダルの流出を恐れていたかがよくわかる。よほどのタブーを掘り起こされたのだろう。
先のX氏が、恐喝現場の核心を明かす。
「Kって男は、要求金額を尋ねる原に指を1本突き立てたんだよな。それに対して原は『1000万円ですか』って聞いたと。“普通”の相場だったら、そんなもんだ。でも原の返答が軽い返事だったから、『1ケタ違う』って吹っかけたんだろうよ。恐喝するほうは反応を見ながらやるからな。そしたら、本当に1億円を用意できちゃったんだな。1億なんて、よほど地位が高い人間の違法薬物案件のケースだぞ。過去には有名な政治家も、シャブ絡みで2億円以上払ってるな」
原監督にとっては、球団にすら知られたくない不倫醜聞だった。とはいえ、法外な大金でそれを闇に葬ろうとは、あさはかな考えだったと言わざるをえない。
前出・長谷川氏が言う。
「球団や警察に相談しなかった原監督の対応は間違っていたと思います。よく相談者の方にもアドバイスするのですが、弱みを握られて恐喝されたからといって、金を払ってしまうと終わりがなくなるんです。1回払うと、必ずそれ以上の金額を要求されますね」
そのとおり、原監督にはさらなる“要求”が突きつけられたのである。
1億円もの代償を払い、日記もシュレッダーにかけられている。原監督には、もう恐れるものなどないはずだった。
ところが、WBC連覇を果たして世界一監督の称号も手に入れていた、絶頂期の09年シーズン序盤のことだ。すでに交通事故で死亡していたHの兄貴分、この時点では暴力団を破門されていたあの山本が、球団に対して「原監督に渡っている日記を返してほしい」と接触してきたのである。
「恐喝の鉄則は1度のみ。人間の心理で成功するとまた行っちゃうけどよ、これをやるとパクられるんだ。今回は、もともとは自分が日記を所持してたのにうまみがなかったことで山本が勝手に動いたようだけど、原にとってみれば2回目だからな」(前出・X氏)
結果、1億円もした「口止め料」のかいもなく、原監督は球団に全てを把握されてしまったわけだが、そのおかげで球団がすみやかに動くことになる。
翌日には警視庁に相談が持ち込まれ、その後、8カ月にわたって嫌がらせを続けた山本も最後は現行犯逮捕されたのである。しかも警視庁や東京地検の配慮もあって、事件に絡んで原監督の名前が公にされることもなかった。
にもかかわらず、さらに3年が経過した今になって、全てが暴露されてしまったのだ。
球団は、情報を流出した犯人をただ1人だと名指ししている。そう、球団が隠密にトラブル処理をしていた09年当時の球団代表で、昨年11月に渡辺恒雄会長(86)に造反して解雇された、前GMの清武英利氏(61)である。
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