事件

東京・上野「介護タクシー社長監禁殺人」に新証言!(3)「もうすぐ大金が入るから」

20161229m3rd

 金子社長のもとで働いていた「ウィル」の関係者が言う。

「経営者が突然の失踪だったので、会社を解散することもできず、休眠の状態です。ただ、介護タクシーの運転手は、もともとが個人なので、新たに別会社を作って、そこで働いていただいている形です。犯人グループが逮捕されたとはいえ、まだ見つかっていない社長の遺体がどこにあるのか‥‥それが気がかりです」

 さて、広瀬容疑者の話に戻ると、六本木ヒルズのA氏襲撃をあきらめたことで、再び金子社長から多額の金銭をふんだくろうとたくらんだ。

 12年5月には、貸金業時代の売上金を巡り、金子社長は広瀬容疑者に脅されていると警視庁に相談。恐喝未遂容疑で逮捕されたものの、不起訴処分となる。その2カ月後の7月にも、金子社長は「身の危険を感じる」と再び警視庁に相談した。

 それから半年が過ぎた13年1月26日午後8時30分頃、金子社長の会社を乗っ取ろうと、代表の名義変更を画策する。

 金子社長の会社の前で待ち伏せた3人の男は、スタンガンで動けなくすると、白いワンボックスカーに押し込んですばやく連れ去った。

 翌27日、夫と連絡が取れないと夫人が届け出たため、拉致事件と見て捜査が始まったのである。

 この事件と前後して香川氏は、広瀬容疑者とも顔を合わせている。

「ニュースで金子社長がいなくなったことを知って、広瀬に『お前がやったんじゃないのか?』と聞いた。広瀬は、車に乗せたことは認めたが『すぐに放した』と言ったんだ。もっとも、俺の顔を見ずに、別のほうを向いて答えたけどな。当然ながら、俺はそもそも広瀬が持ちかけた計画には乗っかっていない」

 香川氏は広瀬容疑者が、しきりに携帯の画面ばかりに目をやっているのを目撃した。大がかりなグループでの犯行ゆえに、今にして思えば緊密に連絡を取っていたに違いない‥‥。

 今回の逮捕の報を受け、香川氏は「やっぱり‥‥」という思いにかられた。

「出所してからの広瀬は、振り込め詐欺のグループとか、いろんな人間に風呂敷を広げすぎた。どの連中にも『もうすぐ大金が入るから』とふれ回っていたから、ここで引っ込んだらメンツが立たないと思ったんだろうな」

 あまりにも大胆で、あまりにも稚拙な「逮捕監禁致死」──広瀬容疑者らの供述と、金子社長の遺体の発見が待たれている。

カテゴリー: 事件   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
決別必至!「立浪監督VS中田翔」中日ドラゴンズ冷戦勃発「我慢の限界」発火点