スポーツ

「春のセンバツ」同一都道府県対決は過去17例あり、決勝戦でも4回実現

 夏の選手権と違って、同一都道府県から複数のチームが出場可能なのが春の選抜の特徴でもある。そこで過去には同一県対決があったのではないかと思って調べてみたら、昨年の第88回大会終了時点で17例あった。そのうち最多対決は愛知県、京都府、そして兵庫県の各4回。中でも愛知県では中京商(現・中京大中京)と東邦商(現・東邦)という今なおビッグネームの直接対決が2度実現していて、中京商が2連勝を飾っている。京都府は4回中3回が現在の龍谷大平安絡み、兵庫県も4回中3回が甲陽中(現・甲陽学院)と第一神港商(現・市神港)が関係し、2回この両校の顔合わせだった。結果は1勝1敗だったが、1930年の第7回大会準決勝では第一神港商が4-2で勝ち、史上初の春連覇に大きく前進している。

 同県対決が2回あったのは、和歌山県。最初の対決では和歌山中(現・桐蔭)と海草中(現・向陽)のライバル対決が実現し、4-1で和歌山中が勝利した。

 1回のみ実現したのが、が東京都に大阪府、そして熊本県だ。中でも大阪府は、これまで多くの強豪校を輩出しているだけに複数回あるかと思っただけに実に意外というか。その貴重な1回が1961年第33回大会2回戦の浪商(現・大体大浪商)対明星戦だ。このときは延長10回、1-0で浪商がサヨナラ勝ちを収めている。

 現在の制度では両校がともに勝ち上がっての決勝戦でないと、同県対決が実現しないことになっている。ちなみに過去の選抜での決勝戦同県対決は過去4例あって、1938年第15回大会は愛知県対決となり、中京商1-0東邦商、1941年第18回大会も同じ愛知県対決で東邦商5-2一宮中(現・一宮)、1948年第20回大会は京都府対決で京都一商(現・西京商)1-0京都二商(現在は閉校)、そして1972年第44回大会での日大桜丘5-0日大三の東京都対決である。実に40年以上も実現していない同県対決。果たして今年の選抜の決勝戦で実現することが出来るのだろうか?

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
4
ボクシング・フェザー級「井上尚弥2世」体重超過の大失態に「ライセンスを停止せよ」
5
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか