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記事全文を読む→やくみつる×貴闘力 大熱戦「五月場所」副音声“裏解説”(2)謙虚でスケールが大きい正代
──それでは、あらためて大熱戦が続く夏場所の見どころは?
貴闘力 先場所の稀勢の里-日馬富士の一番を見た時、大胸筋か、前腕二頭筋が切れたかと思いました。力士はみんな一生懸命稽古して、金星取ろうと手ぐすね引いていますからね。今の状態でこれまでどおりやれるか。
やく 正直、私も厳しいと思いますね。さすがに、今度の場所は一度、モンゴル主導の場所に戻るでしょう。
貴闘力 早く、日本人を強くして盤石なのを作りたいね。いや、(協会を出た)オレがそれを言える立場じゃないんだが。
やく 確かに、白鵬は一時の強さが見られなくなった。では、日馬富士、鶴竜、負傷癒えぬ照ノ富士を優勝候補の筆頭にあげられるかというと、そうではない。しかも、白鵬は第一集団に吸収されている。日本人であらがえるのは高安でしょ。
──高安は大関獲りの場所。彼を次期横綱の筆頭にあげる人もいました。
貴闘力 横綱にA、B、Cのランクがあるとすれば、Cランクの横綱くらいにはなれるかもしれない。
やく (相手の攻撃を)受けると、そんなに強くない。攻撃相撲ですからね。
──遠藤、御嶽海、正代、三代目豊山、貴乃花部屋の貴源治という新鋭にも注目が集まっています。正代は東京農業大学2年次の実績から幕下付け出しの権利もあったけど、大学卒業を待って前相撲から取った。
やく それでもとんとん拍子で出世し、初土俵から所要17場所、史上2位タイのスピード出世で入幕した。とにかくスケールが大きい。一部には悲観的で自虐的なところをマイナスに見る人もいるようですが、逆に言えば、謙虚だということです。正代が大輪の花を咲かせるのは間違いないと思います。三代目豊山は今場所新入幕ですが、あれもいい。将来、正代あたりと毎場所優勝を競り合っていければシメたものです。
貴闘力 確かに、豊山はいいところがあるが、筋肉は白鵬に比べると、硬いかなという感じがする。白鵬は柔らかいうえに、低い。立ち合い、低く立てるというのはすごいことなんです。白鵬は力が落ちていると盛んに言われるが、オレはそうじゃないと思う。気力がややなえているのではないか。
──白鵬は東京オリンピックまでやると発言しています。
貴闘力 オレはやれると思うな。
やく 白鵬は一代年寄としての規約が改正されるまでは絶対、やめられない。内弟子3人も取っているのに、国籍の問題について執行部は聞く耳を持たない。
貴闘力 名前は言えないが、外国籍であるために親方になれず、日本に帰化するという苦渋の決断をしている人はけっこういるんです。白鵬は相撲協会に貢献しているかもしれないが、辞めたら関係ない。
やく 規約変更、特例を待っているけど、当面は無理でしょうね。本人が折れるしかないが、いつそれができるか。
貴闘力 白鵬はモンゴルで国民栄誉賞をもらっているし、お父さんももらっている。
やく むしろ白鵬の脳内のパーセンテージは、そちらの問題のほうが大きいのではないですかね。
貴闘力 本人は辞めたいのかもしれないな。大鵬さんの記録(幕内優勝32回)も抜いてしまったしね。
やく 今から(双葉山の)69連勝というわけにはいかないものね。
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