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記事全文を読む→やくみつる×貴闘力 大熱戦「五月場所」副音声“裏解説”(3)出口が見えた「モンゴル時代」
──ところで、四横綱時代は過去、ほとんど1年足らずで終わっています。
貴闘力 今のモンゴル人横綱も白鵬を除くと、横綱のテイを成していないよ。
やく 四横綱時代というと、戦前、そろって勝ち進み、15戦全勝、14、13、12勝をあげるというとんでもない場所もありました。
──誰の時代ですか。
やく 双葉山、羽黒山、照國、安藝ノ海の時代です。これができたら、相撲人気はどえらいことになるでしょう。ただ、モンゴル人横綱の3人は全盛期を過ぎてしまっていますからねえ。
──北の富士さんが年3回優勝というノルマを稀勢の里に課しました。
貴闘力 それは無理だろう。あんなケガをして。
やく 日馬富士、鶴竜があんな状態で、照ノ富士の膝のケガも回復が遅れている。稀勢の里もケガがなければできなくはない。
貴闘力 稽古は1日休むと、取り戻すのに3日かかる。それをずっと休んで、稽古を再開したのが横審の稽古総見のあった日。力の差がうんとあればいいが、今場所は難しいでしょ。
やく 強行出場に踏み切った場合、途中休場もありうるね。
貴闘力 稀勢の里がもうひと腰下ろせればいいとか、前さばきがうまければと言われるが、平凡な立ち合いでしょ。オレだったら、思い切り当たれるな。
やく 先場所の日馬富士に敗れた一番、いくら土俵際で粘れるようになったといっても、あの角度で刺されるような立ち合いをされたら、受け切れないですよ。
貴闘力 日馬富士は稽古場でも思い切りいけば強い。
──それにしても、最近の大相撲は終盤、何があるかわかりませんね。
貴闘力 それだから、おもしろい。
やく モンゴル勢が星のやり取りをしているとは言いませんが、突っ走っている人に優勝争いが収斂する傾向がある。それをファンは敏感に感じ取ります。
貴闘力 とにかく稀勢の里は美男力士でも相撲がうまいわけでもないし、ムチャクチャ強いわけでもない。にもかかわらず、みんなが応援してくれるのは正直に生きているからですよ。
やく 体が丈夫とはいえ、稀勢の里時代が長く続くとも思えない。これも過渡期だと思いますね。相撲というのは、70年から80年楽しめる。1ステージ10年として、7~8ステージ。その中には、強い横綱の時代もあろうし、群雄割拠の時代もある。モンゴル人の時代はいささか長かったが、そろそろ見えてきたかなと思いますね。正代、豊山、貴源治という上を目指せる力士も出てきました。
──今後の角界を引っ張る日本人力士にも注目したいですね。本日はありがとうございました。
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