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記事全文を読む→ビートたけしの金言集「ショーンKより“経歴詐称といえば洋七”」
ショーンKさんの経歴詐称問題が世間をにぎわしだした頃、“そんなことより”といった感じで殿は、
「経歴詐称っていったら洋七だろ。だいたい、あいつの『がばいばあちゃん』なんてもともといないって噂あるからな」
と、実に楽しそうに、「佐賀のがばいばあちゃん」を累計400万部以上売った、親友・島田洋七師匠の話を持ち出してきたのです。こうなると、いつだって「洋七師匠話」が止まらない殿は、
「あいつはすごいぞ。広島の広陵高校で甲子園に出て、延長18回を一人で投げきって、翌日のスポーツ新聞に、〈激投18回! 血染めボール〉って見出しで新聞に載ったって方々でしゃべってたら、信じたテレビ局から甲子園の解説の仕事が来ちゃって。それでウソってバレたんだから」
「女優の○○さん(超大物女優)から、『どうしても島田の苗字が欲しい』って結婚をせがまれて逃げ回ったって言うんだけどよ。島田洋七ってのは芸名で、あいつの本名は徳永なんだよ。バカだなあいつは!」
「こないだ洋七の弟子に会ったら、“うちの師匠、最近また『がばいばあちゃん』のエピソードが増えてるんです”だってよ。がばいばあちゃんなんてとっくに死んでんのに、なんでエピソードが増えてくんだよ。おかしいだろ!」
洋七師匠もいちいち最高ですが、洋七師匠の話をいつだってうれしそうに語る殿も、毎度毎度最高です。
で、その後も、殿は洋七師匠の話でひとしきり盛り上がると、「だけど、この世界は怪しい奴いるよな」と切り出し、
「昔、俺んとこの楽屋に、いつも軍団なんかとワイワイやってる、40過ぎぐらいのオヤジがいたんだよ。そのオヤジ、普通に俺の隣に座って一緒になって弁当食ったり話に参加したりすんだよな。だから俺はてっきり軍団の誰かの知り合いの社長か何かだと思ってたら、軍団は軍団で、俺の知り合いだと思ってたらしいんだよ。そんな感じで半年ぐらいず~っと俺の楽屋に入ってきちゃ~、なれなれしく楽しくやってるんだよ。だけどさすがに、『よく考えたらあいつ誰だ?』ってなって恐る恐る聞いたら、『はい。私、ただのファンです』だってよ。すごい奴いるだろ」
ちなみにその後、殿がそのオヤジにつけたあだ名は、「楽屋の大将」でした。
人間、ずうずうしいのも才能なんです。
で、最後に私事で恐縮ですが、以前、殿の前で自分の親の話になり、その際、わたくしの父親は昔韓国でよく仕事をしていたことがある、と殿に報告すると、どこでそうなったのか──。1年後、フランス人のジャーナリストがまとめて出版した、大変堅い殿のドキュメント本の中で、〈俺のとこにいる北郷って弟子は、○○○からの脱北者で、名前のとおり北の出身で、死ぬ覚悟で日本にやって来て、苦労の末に俺の弟子になったすごい奴なんだ〉と、とんでもない経歴詐称を受けた過去があります。殿、いくら何でも脱北者って!
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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!
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