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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「川地民夫」(2)当時の日活撮影所はすごかったなァ
テリー ふだんの裕次郎さんは、どんな方でしたか。
川地 あの人は役者になる前からスター性があったというか‥‥いつも慶応の仲間たちが集まっていてね、遊び人が多かった。
テリー 遊び人というのは慶応ボーイのカッコいい連中ってことですね。俗に言う「太陽族」だ。川地さんもそうですよね?
川地 いやいや、僕は月夜族(笑)。これは実際につきあってみないとわかんないと思うけど、一緒にいるだけで、みんな裕次郎のことが好きになっちゃうんですよ。
テリー 実に魅力的な方でしたよね。残念なのが、裕次郎さんって、すごくお酒を飲んだじゃないですか。
川地 飲みましたよ。裕次郎のお父さんも、よく飲む人だった。
テリー だから病院なんかにしっかり行って、もうちょっと自己管理してくれていれば、もっと長生きできたような気がするんですけれども‥‥。
川地 みんなそう言うけどね、それはないと思います。まず、僕らもよく飲むほうだけど、にぎやかな場が好きだったり、酔うのが好きだったりとか、いろいろ理由があるじゃないですか。あの人は、単純にアルコールが好きなんですよ。だから、どこへ行ってもフッと冷蔵庫を開けて、朝からすぐビール。だから、よく言ったんですよ、「昼間はやめたほうがいい」って。
テリー 裕次郎さんは、レコーディングの時でもビールをラッパ飲みしている、なんて話もありましたし、それをまた僕なんかはカッコいいって思ったんですよ。今だったら「とんでもない!」ってことになるんでしょうけど。
川地 だから日活なんかでも、食堂に生ビールが置いてありましたよ
テリー 裕次郎さんのためにですか? それはすごいですね。その一方で、川地さんも日活でメキメキと頭角を現していきますよね。あの頃の映画スターって、もう輝きがハンパじゃなかったですしね。
川地 フフフ、「あの頃、モテたでしょう?」って、よく言われますね。
テリー そりゃあ、モテますよね。
川地 でもね、よく言うんだけど、僕たちは実際にはモテたんじゃないですよ。“ちやほやされた”が正解。それを勘違いして、モテたと思っていただけなんだ。
テリー 両方とも経験がないから、差がわからないんですけど(笑)。僕、その当時はまだ子供でしたけど、たまに多摩川の日活スタジオに遊びに行くと、すごかったですよ。
川地 僕も初めて行った時はビックリしたなァ。まるでハリウッド。撮影所内に止まっているのは全部外車ですし、表の門には女の子がワーッと待っているし。あと、こっち(と頬に線を入れるしぐさ)も多かった。
テリー ヤクザですか?
川地 そうそう。だからスター気取りであちこち手を出しちゃうと、問題になっちゃうことが多かった。
テリー ああ、そっちの女性に手を出しちゃうと。でも映画スターが誘ったら、たぶんどんな女性だって来ちゃいますよ。
川地 だから、勘違いしちゃうんだよね(笑)。
テリー 川地さん自身は、どうだったんですか?
川地 僕は1人に決めちゃうと、もういらないんです。女なんて面倒くさくて。
テリー もったいないな。20代の僕だったら、毎晩連投しますけどね(笑)
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