芸能

天才テリー伊藤対談「川地民夫」(4)菅原文太さんってお酒が入ると‥‥

テリー その後、川地さんは東映に移って、菅原文太さんと共演した「まむしの兄弟」シリーズが大ヒットしますよね。文太さんはどういう方だったんですか?

川地 イメージは堅いけど、実はおどけた三枚目の役を演じるのが大好きで、ほっとくとすぐその方向へ行っちゃう。それじゃあダメだ、ということで、中島貞夫監督が三枚目をこっちに振ってきたわけです。

テリー そうか、確かに文太さん、「トラック野郎」なんか楽しそうにやっていましたものね。

川地 撮影が終わったら、毎日のように飲みに行ってましたよ。でも、文ちゃんは酒が入るとダメなんだよね。ふだんは、ものすごく真面目なんだけど‥‥。

テリー ダメって、どうなるんですか?

川地 「やらせろ!」って、飲み屋の女性の前で暴れだすんですよ(笑)。しかも、それを京都の町の中でやるから、連れて帰るのが大変でね。

テリー ハハハ、そんなストレートな物言い、なかなかできませんよ!

川地 そこに深作(欣二監督)がいたら、もっと大変。2人一緒だと酒癖が悪すぎて、周りになんて、とてもいられない(笑)。

テリー おもしろいなぁ。日活と東映では、やっぱり撮影所の雰囲気が全然違うものなんですか?

川地 まるで違います。やっぱり京都の東映は、あちらの人が多いですよ。

テリー まあ、そういう映画をいっぱい作っていましたからね。話は変わりますけど、川地さんは現在、どちらにお住まいなんですか?

川地 湘南ですね。女房が、逗子のほうでお店をやっているんですよ。

テリー それんですか。

川地 バーです。最初はハワイの小物のお店だったんですけど、十数年前に気が変わったのか、バーに改造したいということで。

テリー 川地さんも、そのお店には行かれますか?

川地 ええ。周りのヤツに「川地さん、店やってて、儲かってるの?」ってよく言われるけど、「うん、俺が外の店に飲みに行かない分だけ、儲かってる」って。

テリー アハハハハ! そうか、他の店で飲んでると何十万もかかっちゃいますもんね

川地 そうそう。あと、うちのお店で飲んでいると、たまにお客さんが「川地さん、一杯飲んでよ」って言ってくれるしね。

テリー それも店の売り上げになるんだ、いい商売だなァ(笑)。川地さんはご存じないと思いますけど、15年くらい前かな、車に乗っていたら偶然、川地さんの車と併走したことがあったんです。すごくうれしかったんですけど、今はもう車の運転はされてないんですか。

川地 もうダメだって止められちゃってね。僕、3年前に倒れたんですよ。

テリー そうでしたね。

川地 半年間、体と言葉のリハビリをして何とか元気になったんですけど、そしたら今年また倒れて病院に運ばれて入院しちゃった。

テリー そうなんですか。でも、こうお話ししていても滑舌はいいし、声もよく出ていますよ。

川地 女房と娘には「今度倒れたら、そのまま置いといてくれ。死んだほうが楽だから」ってお願いしたんだけど、「それはできません」って(笑)。

テリー ハハハ、当たり前ですよ。いつまでもお元気でいてください。今度、奥様のお店に行きますから、今日のお話の続きをまた聞かせてください。

川地 ええ、ぜひ遊びに来てください。逗子もなかなかいいところですよ。

◆テリーからひと言

 憧れの人だけに聞きたい話が多すぎて、ホントに一部しか聞けなかったな。逗子のお店に足を運ばせてもらいますので、またゆっくりお話しさせてください。

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