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── デタラメとする根拠を教えてください。
近藤 世界17カ国の約10万人を対象に行われた大規模調査の結果である「1日当たりの塩分摂取量と死亡のオッズ比」のグラフを見てください(週刊アサヒ芸能2017年10月5日号掲載)。調査は尿中の塩分排泄量(塩分摂取量とほぼ同じ)と死亡率(グラフでは、死亡しやすさの指標となる「オッズ比」で表現)の関係を追跡したものですが、14年に発表された結果を見ると、最も死亡率が低かったのは1日当たりの塩分摂取量が10~15グラムの人たちでした。そして、この最も長生きだった人たちの死亡率を1とした場合、1日当たりの塩分摂取量が10グラムを下回るあたりから死亡率は急激に上昇し始め、日本高血圧学会が「本当はずっと少なく」などといって推奨している「1日4グラム前後」に至っては、死亡率が「最高」になっているのです。
── なるほど。しかも、取りすぎより控えすぎのほうが死にやすいように見えます。
近藤 そのとおりです。だから、わざわざラーメンのスープを残す必要もないのです(笑)。ラーメン1杯に含まれる塩分はたかだか6グラム程度。仮に塩分を取りすぎてしまったとしても、体の欲するままに水を飲めば、余分な塩分は尿として自然排出されていきます。
── それでは逆に、「これだけはぜひすべき」と言える、健康長寿のための実践項目は何かありませんか。
近藤 BMI(肥満指数)のコントロールです。BMIは体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)で求めることができ、日本肥満学会は男女ともBMI22を適正体重の中央値として推奨しています。ところが、日本で行われた大規模住民調査(男女合わせて35万人超)の結果を見ると、最も長生きできるBMIのゾーンは男性が25~27(中央値26)、女性が23~25(中央値24)となっています。さらに、例えば日本人男性の平均身長とされる167センチでBMI中央値を体重に置き換えてみると、日本肥満学会の61キログラムに対して大規模住民調査は72キログラムと、最適とされる体重には実に11キログラムもの差があるのです。
── 体重が11キログラムも違えばまったくの別人ですねぇ。
近藤 要するに、日本肥満学会が推奨するBMI22は「実は痩せすぎ」であり、女性の場合は「ちょっと太め」、男性の場合は「もうちょっと太め」が最も長生きということです。さらに肝心なことは、BMIが大規模住民調査の示す適正体重の中央値前後にあれば、血圧や悪玉コレステロール値などのその他の数値は気にしなくてもいい、という点です。先ほども指摘したように、人間の体には自然調節機能があり、最適なBMIに応じて血圧なども調整されるからです。
── ということは、健診の結果通知書で「優良」の評価が出た人はむしろ「危ない」のでは‥‥。
近藤 各関連学会が定める基準値は恣意的に低めに設定されているため、全ての検査値が基準値の範囲内に収まる人のほうが、死亡率は若干高くなるでしょう。ただし、BMIさえ最適な中央値前後にあれば、あとは体が自然に調節してくれるので、検査値を気にする必要はありません。詰まるところ、健康長寿のためには、自分の身長さえ知っていれば、あとは体重計ひとつで十分ということです。
※「オッズ比」とは、ある事象の起こりやすさを2つの群で比較して示す統計学的な尺度。「オッズ比が高いほうが死亡する可能性が高い」という関係がある。
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