芸能

「72時間ホンネテレビ」をテレビ局が決して扱わない本当の理由とは?

 11月2~5日に放送された「72時間ホンネテレビ」(AbemaTV)について、テレビタレントが誰も同番組の話題に触れようとしない状況が続いている。所属芸人を出演させなかった吉本興業では、何人もの芸人が情報番組のMCやコメンテーターを務めているが、誰一人として同番組や元SMAPの3人について口を閉ざしている状況だ。

 その沈黙に対しては「ジャニーズ事務所への忖度か」といった批判も沸き上がっているようだ。だが、その沈黙はむしろ当然だと、テレビ誌のライターが指摘する。

「この番組を放送したネットテレビのAbemaTVでは、番組表に沿って各番組を放送するというテレビ局と同様のスタイルを採用。番組の合間にはCMも放送されるなど、その放送形式は視聴者にとってはテレビと変わりありません。それゆえ各テレビ局はAbemaTVを『ライバル局』とみなし、YouTubeのような動画サイトとは異なる対応を取っています。つまり今回の『72時間ホンネテレビ』は“他局の番組”だったのですから、テレビ局が扱わないのはむしろ当然のことなんです」

 そしてAbemaTV自身も、みずからをテレビ局と同様にみなしたうえで「72時間ホンネテレビ」を放送していたという。

「この番組が始まって数時間がたったころ、稲垣吾郎が『一回ちょっと抜けます』と言って退出。これは稲垣の冠番組『ゴロウ・デラックス』(TBS系)との裏かぶりを避けるためだとしてマスコミでも大きく取り上げられました。実は3日(金)の深夜にも『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)との裏かぶりを避けるため、草なぎ剛が画面から消えています。そもそも番組スタートが木曜日だったのは、水曜日に放送される香取慎吾の『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)を避けるためでしょう。このようにAbemaTV側はテレビ業界の流儀に従って、各番組とのバッティングを避けていたのです」(前出・テレビ誌ライター)

 タレントたちが「72時間ホンネテレビ」について、いっさい触れないことは、地上波のテレビ局がジャニーズ事務所ではなくAbemaTV自体を脅威に感じている証拠と言えるのかもしれない。

(金田麻有)

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