連れ合いの従姉Aさんが小脳と大脳の出血で倒れたのは、昨年3月のことだ。帰宅途中に体調が悪くなったので、必死の思いで自力で救急車を呼び、一命を取り留めることができたが、一時は生命の危機が迫る事態だった。お見舞いに行こうと思っていたのだが、コロ...
記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「立川志らく」(3)談志のマネでなくセンスを盗もうと
テリー 実際に弟子入りしてみて、談志師匠はどんな方でしたか?
志らく 当時、他の兄弟子たちは「人間修行をしてこい」と言われて築地に移っていたものですから、私が師匠の周りのことを全部やることになりました。毎日怒りながら、いろいろ教えてくれましたよ。掃除機や洗濯機のかけ方から着物や下着、ワイシャツの畳み方から、「ドタドタ歩くな、この野郎。そっと歩け」みたいな歩き方までね。
テリー 師匠とずっとマンツーマンなんて、すごく贅沢じゃないですか。
志らく そうですね、ラッキーといえばラッキーでした。
テリー 落語はどんなふうに教えてくれるんですか?
志らく まず最初に「高田がおもしろいと言った落語を、ちょっと聞かせろ」と言われたのでやってみたら、始めて30秒ぐらいで「それじゃプロとして通用しないから、俺のやるとおりにやれ」と。「道灌」という前座の噺をボソボソと30分ぐらいしゃべってくれて、「じゃあ、明日は初高座だ」と。
テリー ええっ!?
志らく 「今日覚えて、明日、俺と同じようにやれ。ただし時間は10分だ」と。もう、わけがわからなくて。入ってまだ1カ月で、名前もついていないのに。
テリー それで、初高座はどうなったんですか?
志らく 一つもウケないですよ。客席がお通夜のようにシーンとなって。でも高座を降りると、談志は「それでいいんだ。お前はうまい。そのままやれ」と言うわけですよ。
テリー お客が沸かなくても「それでいい」って、どういうことなんだろう?
志らく 目の前で談志を聞いた時に、自分が落研でやってきたものとはまったく違って、音楽のようにちゃんとリズムに乗っけてしゃべっているんだ、ということに気づいたんですよ。私は父親も母親も音楽家で、ずっと音楽が流れている環境で育ちましたから、そういう勘どころはあったと思うんですけど。
テリー なるほど、演技じゃなくて、リズムが大事なんだ。
志らく はい。だから、10分ぐらいにまとめた噺を歌みたいに覚えたんですが、談志はそれを認めてくれたんだと思います。
テリー でもさ、いきなり1カ月の弟子が高座デビューしたら、他の兄弟子はさぞかし慌てたでしょう。
志らく 嫌われましたねェ。そんな中で、先輩の(立川)談春兄さんが、唯一私と仲よくしてくれたんですよ。談春兄さんは私より年下ですけれど、前座の頃から天才的にうまかった。いわゆる神童ですよね。で、向こうは向こうで「こんなにおもしろいことを考えるヤツがいるんだ」と私に近づいてきてくれて。すっかり意気投合して、2人でいろいろやりました。
テリー ああ、「立川ボーイズ」は、当時注目されましたものね。ところで、談志さんの芸って、すごくクセがあるじゃないですか。弟子の立場だと、やりにくいんじゃないですか?
志らく おっしゃるとおりで、周りにいる兄弟子たちは、談志のコピーみたいになってた人が多かった。だけど私は、ただマネるだけではしかたないなと思って、談志のセンスを盗もうと思いました。
テリー 例えば、どういうことですか。
志らく 談志が好きな映画や懐メロを吸収しました。実は、ミュージカル映画が苦手だったんですが、談志は大好きなので、片っ端から見ていったんですよ。そしたら徐々にそのおもしろさがわかってきた。そうやっていろんな世界が広がっていったのは、談志のおかげですね。
アサ芸チョイス
昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...
記事全文を読む→鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...
記事全文を読む→今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...
記事全文を読む→

