社会
Posted on 2019年09月09日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<突発性難聴>「放置は厳禁!即時治療を怠ると…」

2019年09月09日 05:55

 ある日突然、片方の耳が聞こえにくくなる──こんな症状が出たら放置せずに、すぐに耳鼻科を受診してほしい。なぜなら、「突発性難聴」の可能性があるから。この病気は、早期発見・早期治療が何より重要だ。

「突発性難聴」とは、音を脳に伝える感音器に異常が起こる「感音難聴」の一種と考えられているが、原因ははっきりしない。ストレスや過労、睡眠不足、生活習慣病による血流障害などが誘因と考えられている。

 症状としては突然の難聴のほか、耳鳴りや耳が詰まった違和感、同時にめまいを感じる人も多い。発症から1週間以内、遅くとも2週間以内であれば、治療で改善する可能性は高い。しかし、それ以上の時間がたってしまったら、残念ながら聴力の改善が難しくなる。

 治療は基本的に、ステロイドの点滴。症状に応じて、抗ウイルス薬や内耳の循環改善薬などが組み合わされる場合もある。

 加齢が原因の「加齢性難聴」という病気もある。音の振動を電気信号に変換する「有毛細胞」が、加齢とともに徐々に壊れることで症状が現れる。

 誰でも聴力低下は30代から始まっている。最初は「モスキート音(17キロヘルツ前後の高周波音)」が聴こえなくなり、高い音から除々に聴き取りにくくなっていく。60~70代ともなると個人差はあるが、会話域(約250ヘルツから2000ヘルツ)の音が聴こえにくくなる。

 加齢性難聴は若い頃からの耳の使い方の影響も大きい。対策としては長時間の騒音の刺激から耳を守ること。例えば音楽を大音量で長時間聴く、パチンコ店などに長時間滞在することは耳にとって負担が大きい。

 また、耳の血管は非常に細いため、高血圧などの生活習慣病の人も注意が必要だ。難聴の放置厳禁。早めに医師の受診をおすすめしたい。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年03月01日 08:30

    3月16日の確定申告期限が刻一刻と迫る中、国税当局が不穏な動きを見せている。ターゲットは、SNSやマッチングアプリを主戦場に男性らから多額の「手当」を吸い上げるパパ活女子、そして華やかな生活を売りにするインフルエンサーたちだ。かつては「男女...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    エンタメ
    2026年03月03日 07:00

    小学館の漫画アプリ「マンガワン」をめぐる問題が、波紋を広げている。発端は、過去に児童買春・ポルノ禁止法違反で罰金刑を受けていた漫画家が、別名義で新連載を開始していたことだ。編集部は起用判断の不備を認め、当該作品の配信停止と単行本の出荷停止を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年03月05日 15:30

    ロケット打ち上げが、また失敗した。宇宙事業会社スペースワン(東京都港区)が3月5日午前に、和歌山県串本町のロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられた小型ロケット「カイロス」3号機は上空で飛行中断。打ち上げから4分後の措置だった。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/24発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク