芸能

アイドルの“お初”探検隊(2)ドーム公演、歌詞に名前を入れた、第1号は?

20150324ohatu_b

 どこか「落ち目の芸能人」の終着点に思われていたパチンコ台のキャラ化。そのイメージを一新したのがピンク・レディーだった。

「ヒット曲を録音し直すほどの力の入れようで、宣伝にも協力的。おかげでパチンコ台は大ヒットして、彼女たちにも数千万円の著作権料が入ってウハウハでした」(芸能記者)

 AKB48など多くのアイドルが目標にする東京ドームでのコンサート。前身である後楽園球場では、キャンディーズやピンク・レディーの解散コンサートが有名。これに対して、デビューからわずか2年、平均年齢15歳でドーム公演という快挙を成し遂げたのはSPEEDである。

「史上最年少で4大ドームツアーを敢行。『SPEED TOUR 1998 RISE』では全11都市20公演で30万人を動員するなど、人気の頂点を極めました」(前出・芸能記者)

 ももいろクローバーZなど、歌詞に自分たちの名前を盛り込むのは今では珍しくないが、その“お初”といえば、「♪伊代はまだ、16だから~」と歌った、松本伊代のデビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」(81年)にまでさかのぼる。

「歌詞に名前を入れる戦略は見事でしたが、NHKは『個人の宣伝になる』と判断。そのため、NHKだけ『私、まだ~』と名を伏せて歌わされました」(音楽番組関係者)

 今では普通に使われている「バラドル」の称号、その“お初”は、森口博子。その後、松本明子、井森美幸、山瀬まみなど、あっという間に芸能界に浸透した。

「共通項は『もとはアイドル歌手で華々しくデビューしたが、鳴かず飛ばずでバラエティの世界へ』という経緯。高嶺の花から庶民派へ下がることで生まれる親近感を売りにしていた。アイドルの進路拡大に成功した功績は、称えられるべきでしょう」(芸能デスク)

 それもアイドル歌手とバラエティに境界線があった時代ゆえのこと。現在のアイドルシーンは最初から皆がバラドル的で、より個性が求められるようになっている。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
決別必至!「立浪監督VS中田翔」中日ドラゴンズ冷戦勃発「我慢の限界」発火点