スポーツ

イチローを悪く書かない番記者たちの「自主報道協定」

 今季から大谷と同じア・リーグ西地区、古巣マリナーズに6年ぶりに帰ってきたイチロー(44)。

「メジャー18年目、メジャー最多となるシーズン262安打など数々の伝説を生み出し、野球殿堂入りも確実視されるベテランの復帰を、地元は歓迎ムードで見ていました。とはいえ、実情は外野手が次々と故障するというチーム事情があったため、開幕ギリギリの3月初旬にようやく獲得に動いたというのがホンネです。実際、試合に出場しても内野ゴロの山を築くばかりで、打率は2割台前半と低空飛行。最近の試合では先発を外れることも多くなっているのが現状です」(現地ジャーナリスト)

 まばゆいばかりの大谷の活躍の陰でベテランの姿が曇ったままなのは、どうやらこの成績不振以外にも理由があるようだ。

 メジャー中継関係者が現地報道の実情を明かす。

「今、イチローを取材する現場が、日本人の50代以上のベテラン記者のサロンと化しているんです。というのも、マー君、ダル、マエケン、大谷といった、新世代は古いなれ合い体質を拒否するため、なかなか現場になじめず、そのため、イチローに固執している。つまり、彼らにとってイチローが引退してしまえば、仕事を奪われる可能性すらある。そのためか、イチローのひどいプレーが報道されないように“自主報道協定”を敷いているようなのです」

 そもそも今季は契約球団が出ないことすら危惧されていたが、現実のグラウンドではイチローらしからぬプレーの数々が見受けられるという。メジャー関係者がコッソリ打ち明ける。

「今季のイチローは遅れてキャンプをスタートさせたので、調整に出遅れもあったでしょう。とはいえ、それを差し引いても明らかに年齢的な衰えを感じさせるプレーが目立ちます。開幕カードのインディアンス戦でこそホームラン性の打球をスーパーキャッチしましたが、オープン戦ではまともに目測を誤っているシーンをたびたび見かけました。外野フライで1歩目を前に踏み込み、頭上を越されているんです。これまでのイチローであればおよそ考えられない凡ミスで、よほど視力が衰えたか反射神経に異変があるように見える。さらには打撃でも、タイミングがまったく合わず、キャッチャーのミットにボールが収まってからバットを空振りさせる場面までありました」

 かつての華麗なイチローの美技を知るファンには、目を覆いたくなるような光景に違いない。

「試合後のイチローに対する取材にも異変が起きています。特別な関係を築いている2人の記者が代表質問するというスタイルは変わりませんが、イチローの対応が以前より優しくなったと評判なんです。『1番でなければ意味がない』というかつてのトップ志向はかなり軟化し、今では記者のおべっかにも乗っかってくる。大きなライトフライを打った試合後、子飼いの記者から『ヤンキースタジアムだったら入ってましたか?』とヨイショされ、以前なら確実に不機嫌になったはずですが、それがなくなった。状態の衰えを自覚して弱気になっているように見えます。目標とする50歳での現役も難しいのではないでしょうか」(メジャー中継関係者)

 幸い、ディポートGM(49)はイチローをチームに残す方向のようだが、それでも活躍の場も限られてくる。

「レギュラーのギャメル(26)が復帰したことでイチローの出番はさらに減るでしょう。5人制に関しては当初から地元紙も批判的な論調だった。確かにイチローはレジェンドで、シアトルへの功績がありましたが、それと勝つこととは別だというわけです。すでにチームでもスペシャルな存在ではなくなっている」(スポーツ紙デスク)

 5月5日からは、地元シアトルで大谷との直接対決が組まれている。大挙押し寄せる日本人ファンの前で、ベテランの意地を見せられるシーンが訪れればいいが‥‥。

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