政治

天才テリー伊藤対談「枝野幸男」(3)党の方針を伝える努力が大事ですね

テリー 立憲への不信という話で言えば、鳩山(由紀夫)さんが総理になった時に「沖縄から米軍基地をなくす」とカッコいいことを言ったわりに結局何もできなかったじゃないですか。あの不信感も、国民の中には残っている気がするんです。だから立憲の言っていることは、「なるほど」と思う部分もある一方で、現実問題として「ちょっときれいごとすぎないか?」とも思えちゃうんですよね。

枝野 その件に関しては、当時、私は広い意味での当事者でしたから、身に染みています。ですから、「できるという裏付けがないことを言ってはいけない」という教訓になっています。やはり、確証のないことを無責任に宣言すべきではないですよね。

テリー 実際、基地問題はどうするんですか?

枝野 もちろん、我々が政権を取ったら「やめます」と明言したいですけど、言えません。なぜなら、これはアメリカ政府も関わる話ですから。我々が政権を取ったタイミングで、アメリカの政権がイケイケドンドンのタカ派であれば、それはやはり難しいですよ。

テリー じゃあ、これも明言するのは難しいと思いますが、何年ぐらいを目標に政権奪取したいですか?

枝野 これは「できるだけ早く」ですね。「一寸先は闇」と言いますけど、本当に政治の世界は何が起こるかわからないですから。

テリー 今、森友・加計の問題で野党が政権を攻めているところですけれど、国民からは「野党はいつも文句を言っているだけ」にしか見えない。でも、政治って本当は「この国は、こういう方向へ進んでいくんだ」という“夢”を見させてくれるものだと思うんです。それで言うと、立憲はどんな夢を見せてくれようとしているんですか?

枝野 もちろん我々は与党に文句を言っているだけじゃなくて、いろいろな提案をしています。例えば、公文書の改竄問題を踏まえて公文書管理法の改正案を提出していますし、この前も自民党の生活保護についての法案に対し、こちらはかつて生活保護で助けられた経験を持つ国会議員2人が、本会議の檀上で対案を出しました。でも、こういうことって全然伝わっていないでしょう? だから、こちらも伝え方を変えていかないといけないですね。

テリー 具体的には?

枝野 幸いなことに、前の選挙でSNSが有効なツールになることが、ある程度、認識できたんですよ。例えば、SNSで「野党は批判ばっかりでけしからん」みたいな書き込みがあると、私は「いや、何でも反対じゃなくて、今日の本会議で可決された法案はうちも全部賛成ですよ」みたいな感じで引用リツイートをするんですよ。

テリー ああ、そういう形で党の方針を拡散していくわけですか。

枝野 はい、仕事として当たり前のことをやっているという意識でしたから、我々も伝える努力を怠っていた部分もあります。それを今、一生懸命やっているところです。そういうことを繰り返し言い続けることはやはり大事で、少しずつではありますが、党内の雰囲気も変わってきていますね。

テリー それを伝えないマスコミにも責任はありますかね。

枝野 当分成立する見通しがない法案について「あまり取り上げる価値がない」とマスコミが判断するのは、しかたないと思います。それこそ、我々がビラなんかできちんと告知するべきことですし、実際、地元では「安倍さんは、けしからん!」ではなく「我々はこういうことを実現します」という話をしていますので。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    塩試合を打ち砕いた!大谷の〝打った瞬間〟スーパー3ランにMLBオールスターが感謝

    日本時間の7月17日、MLBオールスター「ア・リーグ×ナ・リーグ」(グローブライフフィールド)は淡々と試合が進んでいた。NHK総合での生中継、その解説者で元MLBプレーヤーの長谷川滋利氏が「みんな早打ちですね」と、少しガッカリしているかのよ…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

    新井貴浩監督が絶賛!劇画のような広島カープ野球の応援歌は「走れリュウタロー」

    プロ野球12球団にはそれぞれ、ファンに親しまれるチームカラーがある。今季の広島カープのチームカラーを象徴するシーンが7月初旬、立て続けに2つあった。まずは7月4日の阪神戦だ。3-3で迎えた8回裏、カープの攻撃。この試合前までカープは3連敗で…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
岡田監督よく言った!合計43得点のオールスター戦が「史上最もつまらなかった」とファンが怒った当然の理由
2
巨人・阿部慎之助監督のエンドラン外し「捕手の勘だった」発言に江川卓が「それはない」異論のワケ
3
認知症の蛭子能収「太川陽介とバス旅」は忘れてもボートレース場で「選手解説」ギャンブラー魂
4
レジェンドOBなのになぜ!ド低迷の川崎フロンターレ「中村憲剛」新監督案をサポーターが拒絶
5
【衝撃事実】見たのは誰だ!トランプ銃撃犯は「11分間ドローンでライブ配信」していた