スポーツ

日大問題で設立加速する「日本版NCAA」に懸念される“金儲け主義”バッコ!

 日大アメフト部の危険タックル問題が思わぬ方向に向かっている。再発防止のため、文科省やスポーツ庁なども強い関心を示している中、大阪府ハンドボール男子の高校生大会で、ヒジ打ちなど反則が行われた新たな事件も発覚した。「日大に続いて、高校生大会でも」となれば、制度改革を検討しければならないだろう。

「数年前から政府は『学生スポーツ』についていろいろと調査していたんです。一連の事件を契機に一気に動き出すかもしれません」(政治部記者)

 水面下での調査を続けてきたプロジェクトとは、「日本版NCAA」の立ち上げだ。競技、学校を問わず、すべての学生スポーツの大会を一括管理する。監督、コーチもライセンス制とし、行き過ぎた指導を許さない…。暴力指導、勝利至上主義を排除する良策となりそうだが、政府の狙いはそれだけではなかった。

「スポーツ庁の鈴木大地長官が野球の東京六大学戦を視察したこともありました。政府は学生スポーツの熱気、関心の高さはビジネスになると見ています」(前出・政治部記者)

 真の狙いは、高校野球だという。夏の甲子園大会は約350億円の経済効果があるとされ、すべての学生スポーツをビジネスとして確立させれば、新たな産業となる。しかし、学生スポーツの大会はボランティアによって成り立っている部分も多く、教育現場としてのアマチュアリズムを支えてきた。日大の危険タックルの再発防止は重要だが、そのドサクサで“金儲け”にすり替えられなければいいのだが…。

(スポーツライター・飯山満)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
2
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
3
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか
4
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
5
「練習すると風が止む」武田修宏のモテすぎ伝説「広瀬すずの叔母と交際していた」