スポーツ
Posted on 2018年08月24日 12:56

福本豊×江夏豊「プロ野球豪快放談」<阪神再建論>(3)2年目にアカンようになる

2018年08月24日 12:56

福本 阪神は最近、センターにナバーロを使うことがある。ロサリオの不調で新加入したけど、もともと一塁が本職。守らせるところがないからセンターというのはヒドイ。アレはいずれ痛い目にあう。普通のセンターなら捕れる打球が頭越されるとか、横を抜かれるとか、あれで泣くことが出てくる。

江夏 高山や中谷がしっかりしていれば、ナバーロが外野を守ることもなかったのに。

福本 若いのが活躍して次の年、2年目になったらアカンようになるから。

江夏 阪神の悪しき伝統になってきた。この10年間、特に。夏場から後半に出てきた選手で、次の年にレギュラーとして期待されて順調に伸びた選手が誰もいない。例えば、去年ホームランを20本打った中谷、新人で頑張った大山。福留と糸井も大事やけど、大山と中谷がこれからのチームの中心にならないと。それが中谷なんて、開幕からファーム。「なんで!?」と言いたくなる。

福本 中谷、大山、高山らを2軍に見に行けば、サボッてるわけでない。中谷なんかは半速球には強いけど速いストレートが打てん。それを打つためにいろいろくふうして、スイングしている。でも、そこから伸びてこない。短所を消そうとして、長所も消えとるんや。

江夏 高山だって、一昨年の新人王なんだから。阪神の新人での安打記録を更新したのに、それが2年目以降、パタッとダメになった。本当にもったいない。

福本 高山は内角に投げられて苦しんだ。弱点の内角を克服するためにスイングを変えようと思って、それが悪いほうに変わってしもた。みんな100を求めすぎ。どれだけやっても完璧にはならん。その中でどう勝負するか。大山も開幕から右打ちを強く意識して、ポイントがおかしくなった。三振を怖がってる若手も多い。三振も凡打も一緒。振って空振りしているうちにわかってくるんやから。

江夏 振っていけばタイミングが合ってくるから。投手も抑えよう思って投げている。どれだけ打っても打者は3割なんだし、7割は失敗している。あまりにもいい答えを求めすぎている面があるのかな。

福本 去年までの2軍監督の掛布は、よく褒めてたんやけど。褒めてもらえれば、選手も喜ぶし、もっと一生懸命にやるようになる。

江夏 今の時代はバカだ何だとブン殴って引っ張っていく時代ではない。カケのように、おだてておだててのほうが、指導法としては合っているのかもしれない。

福本 あと、期待を裏切っている選手といえば藤浪。高校を卒業して、3年連続で2桁勝利を挙げたのに、一昨年が7勝で昨年は3勝。今年も1、2軍を行ったり来たりや。なんでこうなったのか。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク