スポーツ

天才テリー伊藤対談「水野雄仁」(4)池田高校野球部の一番の思い出は?

テリー この夏の甲子園は100回記念大会ということで、高校野球のレジェンドたちが毎日始球式を行いますけど、水野さんも投げるんですよね。

水野 はい、11日に立たせていただきます。久々の甲子園のマウンドですから、今から楽しみなんですよ。

テリー 高校球児が見てますし、ここはビシッとストライクを決めないとね。

水野 ですね(笑)。恥ずかしい投球にならないようにしないと。

テリー あらためて、水野さんがこれまで見てきた高校野球の選手で、いちばん印象深いのは誰ですか?

水野 う~ん、やはりPL学園の桑田と清原(和博)ですかね。

テリー おおっ、KKコンビだ! それは、池田高校の3連覇を準決勝で阻止されたから?

水野 そうですね、結局、それが唯一の負け試合ですから。そういう意味でも印象に残っているんですよ。当時のPLは、まだマークしなければいけないほどの存在ではなくて、「順当に行けば池田が勝つだろう」と思っていたし、世間もそんなムードだったんじゃないでしょうか。

テリー もちろん、日本中が池田が3連覇すると思っていたでしょうね。

水野 それが、逆にプレッシャーになったところもあったんです。「勝って当たり前」みたいに思われていますけど、予選を勝ち抜くだけでも大変なわけじゃないですか。とはいえ、PLには余裕で勝てると思っていたんですよ。

テリー でも、準決勝では7-0のストレート負け。ビックリしたでしょう。

水野 この試合で、PLが大きな注目を集めるようになるんですよね。

テリー 当時、水野さんから見て、桑田と清原はどういう選手でしたか?

水野 彼らはまだ1年生ですから、データもほとんどなくて、文字どおりの未知数でしたね。結局、その試合では桑田にはホームランを打たれて。清原は4奪三振でしたが、彼は体が大きくて「三振とはいえ、すごいスイングをするな」と思いましたね。

テリー 今考えてみて、PL戦で負けたのは、どこかに油断があったからだと思いますか?

水野 いや、やっぱり勝負事ですから、「負ける時はこんなものかな」みたいな感じでしょうか。逆に82年夏の初優勝、荒木大輔さんのいた早実(早稲田実業)と準々決勝で当たって勝った時も、同じような心持ちでしたね。

テリー 水野さんが2本ホームランを打って大活躍した試合ですよね。

水野 そうです。荒木さんから1本、別の投手から1本打ちました。当時の荒木さんは1年生の時から甲子園に5大会連続出場していた本物のスーパースターでしたから、ずっと早実と対戦したいと思っていたんですよ。それが実現して、しかも2本もホームランを打って、勝つことまでできたんですから、もう何も言うことはないです。いちばん思い出に残る試合といえば、やはりこの早実戦になるんでしょうね。

テリー いいなァ、青春時代にそういうまばゆい思い出があるのは、実にうらやましいですよ。

水野 でも、野球のことより鮮明に覚えているのは、合宿所で飯を食べたり、練習が終わったあと、みんなでかき氷を食べに行った、みたいなことばっかりなんですよね(笑)。

テリー 本当にチームの仲がよかったんだ。当時の池田の強さの秘密って、そんなところにあったのかもしれないな。

◆テリーからひと言

 水野さんの久しぶりの甲子園での晴れ舞台、楽しみにしてますよ! ビシッと決めて、池田高校魂を見せてください。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身