芸能
Posted on 2018年10月26日 09:57

やしきたかじんを全国区にした大ヒット作詞家・及川眠子が激白(3)温泉で「レコード大賞」を見て…

2018年10月26日 09:57

 さて、「思い出のメロディー」収録のその日、恩師である水橋氏もNHKホールに招かれていたが、なぜか姿を見せなかった。

「ドキドキする」

「収録終わったよ」

 衣装スタッフを通じてWinkの2人はLINEを送ったが、いつになく「既読」にならない。そして翌8月5日、水橋氏が亡くなっていたことが確認されたのだ。なんという日の巡り合わせだろうか‥‥。

 Winkは80年代の終わりに、稀有な登場のしかたをした。ニコリとも笑わないスタイルは、この時代のアイドルにとっては考えられないことだった。

「もうバブルのピークは過ぎていたけれど、Winkにはバブルを引きずらせたかったの。翔子が東京の東村山市で、早智子が埼玉の草加市出身。いってみれば、田舎者の女の子が憧れる都会を描きたかった」

 それが「ルームライト」であったり「ホテルのプールサイド」であったり‥‥。肩パッドを入れた衣装にピンヒールを履かせ「背伸び感」を演出したのは、水橋氏のアイデアである。

 89年の日本レコード大賞は、美空ひばりと光GENJI、そしてWinkの三つ巴の争いと言われた。だが、及川氏の姿は(会場の)日本武道館になかった。

「(大賞を)取れると思っていないんだから、母親と一緒に和歌山の山奥の温泉旅館に行ってたわよ。そしてテレビを見てたら『あら、取っちゃった!』って(笑)。本当は作詞家もあのステージにいなきゃいけないけど、ひばりさんか光GENJIだと思ってたから」

 ところで、及川氏にとって最大の「金のなる木」をご存じだろうか。

「この曲だけではないけど、いい時は印税が億を超えることもあった孝行者。その翌年には税金の支払いもドーンとのしかかってくるけど(笑)」

 それが傑作アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のテーマ曲で、高橋洋子(52)が歌う「残酷な天使のテーゼ」(95年)だった。アニメ自体が今なお新作映画を重ねていることもあるが、なんといってもパチンコ機種としても大ヒットし、カラオケではその歌唱頻度がNo.1レベルをキープ。

「これも番組のプロデューサーの大月俊倫さんが天才だったと思う。私にはひと言、『難しくしてね』という注文で、1本の糸を交差させて、こんがらがらせていくサジ加減がちょうどよかったということかな」

 達人たちの禅問答のようである。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年10月24日 11:15

    毎月、設定した通りに投資信託が買われていく。新NISAで積み立て始めて数年、残高が増えるたびに老後の不安が少し遠のく気がする。証券会社に勧められて、パスキーも設定した。ただ、値下がりは想定していても、自分の意思と無関係に保有資産を売買される...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年10月24日 10:30

    イギリスのロンドンから帰国すると、大物俳優の自分がすっかり忘れ去られた存在になっていた――。「俺のこと、なんか言ってた?」は役所広司を主演に据えた、Netflixのオリジナルシリーズ。大物俳優が再び表舞台でスポットライトを浴びようと這い上が...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年10月24日 12:45

    またしても、玉川徹氏がやらかしてしまった。「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で「秋の抜け毛」を取り上げたパネルコーナーでのことだ。医学を信頼する立場だというコメンテーターの玉川氏は「薄毛に悩む男性は病院へ行くべき」との持論を展開し...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/27発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク