社会

長寿喚起ワイド「老化現象ロードマップ」(4)<髪・声・耳>頭は薄くなるのに鼻毛や眉毛は伸びてくる

 老化はさまざまな部位に現れる。始まる年齢は微妙に違うが、いずれも自分自身にサインを出しているのだ。

 老化がいちばん目立つのは顔だろう。年より老けて見られる原因は張りとツヤ。肌の老化は20代前半から男性・女性問わず始まっているという。美容師の松本栄子氏が言う。

「男性は30代半ば頃から肌ツヤや弾力性が失われてくる。髭剃りするたびに肌が乾燥したようにカサカサになり、カミソリ負けを起こしやすくなります」

 同時に白髪が増え、頭髪も薄くなり始める。色素を作り出す細胞・メラノサイトの働きが鈍ったり、細胞が死んでしまうことが原因だが、40代に入ると、頭髪が薄くなる一方で、鼻毛や眉毛などがバラバラに伸びてくる。鼻毛が飛び出したり、「すだれ眉」になるのだ。

「男性ホルモンの働きの衰えによる毛周期の乱れで、本来は生え変わるはずの体毛が抜け落ちず、成長を止めることもせずに、そのまま伸び続けるためです。また、老化によって皮膚がたるむため、鼻毛が飛び出すことになる」(松本氏)

 声も老化で変化する。渡辺院長が言う。

「のどの筋肉の衰えで声帯が弱くなるからで、声帯がきちんと閉じなくなることで誤嚥のもとになる。声帯の老化は、男性の声は高くなり、女性の声は低くなるという特徴があります」

 一般的には50代から衰えは始まる。大きく息を吸って、出しやすい声で「あー」と、一息でできるだけ長く声を出してみよう。15秒間、声が続くかどうかが老化の目安だ。

 難聴も老化のシンボルだ。一般的に50歳頃から兆候が現れ、65歳を超えると急に増加。60代前半では5~10人に1人、60代後半では3人に1人、70歳以上になると7割以上と言われている。

「原因は内耳の蝸牛にある有毛細胞の障害です。完治の方法は今のところない。通常は両方の耳が聞こえにくくなるのが特徴です」(谷川氏)

 嗅覚は20代がピークで、年とともに衰えていき、老年性嗅覚障害は60代以降で見られる。徐々に悪化し、何を食べてもまずく、うつ傾向や認知症原因になることもあるのだ。

 体が知らせてくれるサインを読み解くことが必要だ。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
2
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…
3
またまたファンが「引き渡し拒否」大谷翔平の日本人最多本塁打「記念球」の取り扱い方法
4
京都「会館」飲食店でついに値上げが始まったのは「他県から来る日本人のせい」
5
阪神「6連勝首位」でも暗雲垂れ込める「くふうハヤテより弱い」2軍の惨状