芸能

上白石萌音、「出演ドラマ大惨敗」「妹の躍進」でわかった女優としての“活路”

 今年1月クールのドラマ「記憶捜査~新宿東署事件ファイル~」(テレビ東京系)が、金曜の20時という時間帯ながら大低迷。3月1日放送の第7話で最終回となった。

 物語は、定年間際の事件で負傷し車いす生活となるも定年後に警視庁新宿東署の刑事課司法係長として再任用された鬼塚一路刑事が主役。この鬼塚刑事を大御所俳優の北大路欣也が演じた。そして、彼の足となり現場を駆け回る若手女性刑事・遠山咲(上白石萌音)、風間俊介扮するエリート刑事・神啓一郎も加わって事件の真相に迫る展開だった。

さらに鬼塚刑事は、新米の時と今回の二度同じ新宿東署に配属され、そのずば抜けた土地勘で、昭和と平成の記憶をもとに事件を解決するという設定が異色で注目された。が、結果は惨敗だったわけである。その原因として、ネットでは、〈あの落ち着かなくて騒がしい女性は何とかなりませんか〉〈おもしろかったが、ただ一つの欠点が、司法係の女性が騒がしすぎてイライラしたこと。(中略)彼女がもう少し大人しかったら〉などなど上白石を戦犯扱いする視聴者のコメントが多かった。

 もちろん、〈今と昔を比べて捜査するって面白い〉〈司法への皮肉的な感じが相棒っぽい〉といった好意的な意見もあるにはあった。テレビ関係者は言う。

「主演の北大路欣也に関しては貫禄の演技で安定感があり、視聴者の評価は高い。それだけに、今後のシリーズ化を見据えての短期間での終了ではないかという見方もある。というのも、このドラマの特徴は、昭和時代の新宿区の街並みと今現在の平成との違いを、北大路が思い出しながら事件を解決する鍵を見つけていくというもの。『昭和』『平成』というキーワードがまもなく新元号になる今のタイミングでは違和感が出てしまうため、一回終了して新元号が定着してから、“シーズン2”の制作を検討するということが、初めから半ば決まっていたのかもしれないと考えられるんです」

 とはいえ、アイドルウオッチャーは、「戦犯」上白石について、こう指摘する。

「上白石萌音は、周防正行監督の映画『舞妓はレディ』(14年)で新人賞を総ナメにしていますが、今のところアニメ映画『君の名は。』(16年)での声優兼歌手としての印象のほうが強い。17年には、『ホクサイと飯さえあれば』(TBS系)で、すでに連ドラ主演を務めていますが、ほとんど話題にならず、視聴率もパッとしなかった。女優としてはむしろ妹の上白石萌歌に押され気味。萌歌は、昨年の綾瀬はるか主演ドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)で彼女の義理の娘役を好演。さらに毎週視聴率が上昇した話題のドラマ『3年A組~今から皆さんは、人質です~』(日本テレビ系)でも重要なキーマンを演じています」

 ヒット作に立て続けに出ている萌歌のほうが、女優としては一歩リードしているようだというのだが、姉・萌音にも活路はありそうだ。「記憶捜査」の中では、若手の社会人っぽく白シャツにグレーのスーツ姿が多く、男性視聴者からは〈割と胸が大きい!〉〈卵顔とちょっと丸みのある健康的なボディが良い〉などルックスを称賛するコメントもチラホラ。今後は女優・深田恭子や太めであることを逆手に取って話題を提供している日テレの水卜麻美アナのような路線でいくのもアリかもしれない。

 萌音は、3月21日公開の映画『L DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』で、同世代の男性2人に囲まれる悩める乙女を演じているが、映画の宣伝絡みの活動がテレビで紹介されると、視聴者からは「メキメキ綺麗になっている」など、ルックスについての評価も上々。ハードな内容のドラマに出るよりも、多少肌見せのサービスも増やし、若者たちの群像劇のような等身大で演じられる役に活路を見出すほうが、今は得策かもしれない。

(島花鈴)

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