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テリー「スペシャルアクターズ」は「カメ止め」同様、誰かと一緒に見て、帰りに下北沢とか高円寺の飲み屋あたりでワイワイ語り合いたい、そういう作品だから本当にお勧めだよ。
上田 それはうれしい感想ですね。
テリー 話のあちこちに仕掛けがいっぱい仕込んであるしね。もっと深くツッコんで物語のことも聞きたいんだけど、この映画はネタバレ厳禁だしなァ。むしろ何も情報を知らないで見たほうが絶対楽しめる。
上田 そうですね、あと見直したら前半~中盤の印象がまったく違ってくると思うので、繰り返しの鑑賞もお勧めです。
テリー 試写用のDVDをベッドで寝転がって見てたんですけど、旅館に乗り込んでの作戦開始のあたりから、思わず起き上がって身を乗り出してしまった。この盛り上げ方って、ハリウッド映画の匂いを感じさせるね。
上田 ああ、まさにそういう感じを狙っていたので、テリーさんにそう感じてもらえたのなら、よかったです。
テリー あと、最近の映画やドラマって、バストショットでつないでいくことが多くてしんどくなるんだけれど、この作品はそれが少なくてすごく楽に見られたんですよ。そのあたりはやはり意識していますか。
上田 いえ、それに関しては初めて言われましたね。昔のアメリカのドタバタコメディが好きなんですが、そういう作品は基本、引きの画が多くて、ここぞという時にカメラが寄るので、恐らく、その影響があるんだと思います。ところで、なぜバストアップが多いとしんどくなるんですか。
テリー バストショットだと役者は自分がアップで映されているのがわかっているから、顔の演技に力が入る。というか、むしろ過剰になるケースが多いんですよ。そういうのを見てると「頑張って演技しているなァ」「ふだんはそんな顔でしゃべらないでしょう」なんてことばかりが気になって、疲れちゃうんだ。
上田 ああ、なるほど。僕もアップの撮影時にはそこを注意しています。
テリー 今回、初のメジャーでの制作ということですが、何か変わったことはありますか。もちろん予算も増えたんですよね。例えば、弁当がゴージャスになったとか?
上田 確かに「カメ止め」の時のお弁当は300円ぐらいだったんですが、今回は2種類の中から選べましたから、かなり贅沢になりました(笑)。
テリー 撮影期間も前より余裕がありましたか。
上田 撮休を含めて19日間でした。「カメ止め」は8日間だったので、「19日もあれば何でも撮れるだろう!」と思ったんですけれど、スタッフやキャストの数が増えると、どうしても撮影のスピードは落ちるんですよね‥‥。
テリー うーん、それはしかたないよね。
上田 段取りをしてからテスト~本番というのが撮影の基本的な流れなんですけど、「カメ止め」ぐらいまではテストは飛ばすことが多かったんですよ。一流の俳優さんなら本番に演技のマックスを持ってくることができると思うんですが、経験がない人だとそうはいかなくて。
テリー 同じことを何回もやっていると、演技の新鮮さや熱量が変わってくるんですよね。
上田 ええ。でも今回は商業映画の体制だったので、テストはしっかりやらないといけない、と。最初はそこにちょっと葛藤がありましたけど、そういうシステムにも徐々に慣れていきました。
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