芸能
Posted on 2019年10月25日 17:57

天才テリー伊藤対談「上田慎一郎」(4)3本認められたらあとはもう大丈夫

2019年10月25日 17:57

テリー 上田監督の作品は奥さんもスタッフとして参加しているんですね。

上田 そうですね、妻も映画監督(ふくだみゆき)なんですが、今回は監督補と宣伝デザインを担当しています。「カメ止め」や今回の映画のポスターも妻が描いているんです。

テリー タイトルバックのアニメも奥さんでしょう。斬新でおもしろい絵だな、と思っていたんです。

上田 ありがとうございます。それを聞いたら、すごく喜ぶと思います。

テリー 伊丹十三監督と宮本信子さんの関係みたいだね。二人三脚でこれからも映画を作っていくのかな。

上田 ええ、そんなふうになれたらいいですけどね。そのためにも、今回の映画は大事なんです。

テリー 見れば、1作目がまぐれ当たりじゃなかったんだということはわかるからね。やっぱり制作時、プレッシャーは感じていた?

上田 僕、SNSでエゴサーチとかけっこうしちゃうタイプなので、すごい期待の声があれば「一発屋だろう」なんていう悪口もあるし、両極端のプレッシャーがすごくて、本当に倒れそうでしたね。だから、それを脚本に生かしたんですよ。

テリー あ、緊張すると気絶しちゃうっていう主人公の設定だ。詐欺の話もそうだけど、タダでは転ばないねェ(笑)。じゃあ、そのプレッシャーはどう乗り越えたの。

上田 「カメ止め」の奇跡的な大ヒットは、やっぱりいろんな運が重なっての奇跡なんですよ。もちろん作品には自信を持っていますけど、あれはまったくの別物なんだ、と。あと、そもそもあのヒットがなければ自分はこんなノイローゼを経験することもできなかったんだ、とポジティブに考えるようにしました。

テリー なるほどね。

上田 テリーさんもこの業界に長くいらっしゃるじゃないですか。大ヒット作の次ってプレッシャーを感じませんか。

テリー そうだね、でも3本作れたらきっと平気になるよ。

上田 3本、ですか?

テリー うん。一発屋は困るけれども、3本世間に認められれば、あとは勢いでいける気がするんだよ。ほら、歌手だって3曲くらいヒットがあれば、そのあとずっと食べていけているじゃない。

上田 そうですね‥‥まずはそこを目指して頑張りたいと思います。

テリー またこれが大ヒットしたら、さらに作品の規模が大きくなって、「カメ止め」みたいな作品のコントロールは難しくなってくるかもしれないけれど、その辺の心配はないですか。

上田 できるだけ大きい流れには飲み込まれないように踏ん張りたいですね。インディーズの時はプロの意識を持って、メジャー映画の時はインディーズの魂を忘れずやりたい、と思っています。

テリー そうだね、結局は楽しんだ者勝ちだから。

上田 そういう意味では、「カメ止め」はゾンビ映画とバックステージもの、今回もヒーロー映画に「オーシャンズ11」みたいな詐欺師が出てくるコンゲームなど、自分が好きなものをいっぱい詰め込んでいますからね。結果として撮っている自分がいちばん楽しんでいたのかもしれません。

テリー そうだよね。スパイ映画みたいなミッションとサスペンスも楽しめる。

上田 いろんなジャンルが1本にギュッと詰まった、おもちゃ箱みたいな映画を目指したので、ぜひこの作品でいろんな味を楽しんでいただけたらと思います。

テリー うん、最後までビックリが続くから、読者の皆さん、ぜひ劇場へ!

◆テリーからひと言

 世の中を斜めに見ないで、クリエイターとして素直な気持ちを持っている。こういう人は潰れないと思う。苦しい時もあるかもしれないけど大丈夫。映画の大ヒット、祈っていますよ!

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月28日 16:30

    バナナマンの日村勇紀が当面の間休養に専念すると、所属事務所ホリプロコムの公式サイトで発表した。今年に入ってから体調を崩すことが多く、医療機関を受診した結果、休養が必要との判断に至ったのだという。「心身の回復を第一に、コンディションを整えなが...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年05月07日 06:30

    ゴールデンウィークが明けても再起の見通しが立たず、長すぎる空白期間を過ごしているのは、左内腹斜筋肉離れでリハビリ中のヤクルト・山田哲人内野手である。沖縄・浦添キャンプのシートノック中に脇腹の張りを訴え、戦線離脱。5月になっても打撃のひねり動...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/12発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク