スポーツ

プロ野球セ・パ交流戦遺恨バトル(3)「打者・大谷」なら互角以上

 ドラフト前から比較され続けてきた高卒のゴールデンルーキーたちも、いよいよ直接対決を迎えそうだ。

 とはいえ、すでに6試合に登板して3勝1敗、防御率2.11という成績を残している阪神・藤浪晋太郎(19)の周囲は大谷をライバルとも思っていない。

「交流戦前に藤浪は登録抹消されましたが、深刻な故障ではなく休養を与えただけです。予想以上の実力を満天下に示している藤浪について、阪神はOBから関西マスコミに至るまで、1年間ケガなくローテの柱として回転してもらうことしか頭にありません。対する大谷は、ほかならぬ本人が『自分は甲子園で1勝もできなかったピッチャー。早く藤浪君と同じレベルに上がりたい』と認めるほど、2人に投手としての差があるのは歴然です」(前出・スポーツ紙デスク)

 投手として藤浪の後塵を拝する大谷は5月16日、イースタン・リーグの西武戦に登板し、5回7安打5失点と打ち込まれたにもかかわらず、5月23日のヤクルト戦での一軍先発デビューが決まっている。

 この決定によって藤浪の登板が見込まれる5月26日の日本ハム戦では、打者・大谷との勝負が実現しそうだ。

「投手としてはまだ未完成の大谷ですが、打者で勝負するとなれば、すでに高校時代に甲子園で藤浪からホームランを打っているように、互角以上でしょう。あの松井秀喜でも新人時代には苦戦していたのに、大谷は直球に差し込まれずスイングしていますからね」(スポーツライター)

 さて阪神では、やはり新戦力の西岡剛(28)が遺恨の震源地となりそうだ。

「日本球界復帰を決めた西岡は昨オフ、復帰ラブコールを送る古巣・ロッテと交渉しましたが、最初から阪神入りは決めていた。ただファンからの批判を恐れて、交渉したけど折り合いがつかなかったという言い分を作りたかっただけなんです。そんな古巣を袖にするような態度は、元チームメイトもおもしろくないでしょう。特に、メジャー挑戦の際にはアドバイスを送っていた井口資仁(38)や、サブロー(36)、福浦和也(37)といったベテラン勢はピリピリしているといいます」(前出・球界関係者)

 一方で、パ各球団から感謝されそうなのが阪神のエース・能見篤史(33)だ。

「実はWBCに出場した投手陣は、お互いの決め球の握りを公開し合ったそうです。それでも、例えば攝津正(30)のシンカーなどは特殊すぎて他の選手は応用できなかった。ところが、指を縫い目に引っ掛ける能見のフォークは、各投手陣にとって目からうろこだったうえ、多くの選手にとって、盗んで自分のものにすることが可能だったといいます。すでに同一リーグの巨人・山口鉄也(29)が武器として使用しているようですが、パ各球団との対戦において、阪神が“能見フォーク”で抑えられたら目も当てられませんね」(NPB関係者)

 ところで一昨年の球界参入を巡ってひと悶着あったDeNAと楽天では、一方的な怨念がまだくすぶっていたようだ。

「楽天は、同じIT企業であるDeNAの参入に猛反対しました。DeNAの春田真オーナー(44)は、まだそれを許していないようで、楽天戦には多額のボーナスを用意し、とにかく大差で勝つよう大号令をかけたそうです。ところが交流戦開幕カードで2連敗。みごとな赤っ恥となってしまった」(前出・スポーツライター)

 交流戦真っただ中。各地の遺恨は清算されるのか、はたまた激闘の末にますます深まるのだろうか。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
3
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
4
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄
5
新2軍球団「オイシックス新潟」でくすぶる元広島・薮田和樹と元阪神・高山俊の「1軍復帰ロード」