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記事全文を読む→医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<手指変形性関節症>「65歳以上の9割が患う原因不明の『国民病』」
「手のしびれや痛みがあるな」と思いつつ、かかりつけの医院で検査を受けても異常なし。整形外科に行くと「加齢のせい」と言われるだけ‥‥という中高年男性は多いのではないか。
この症状こそ初期の「手指変形性関節症」かもしれない。この病気は65歳以上の約9割が患っており、国民病と言われるほど。骨密度の低下などから、手指の関節の骨を覆う軟骨がすり減って手指のしびれやこわばり、腫れなどが発症する。悪化すると第一関節が変形する「へバーデン結節」、第二関節が変形する「ブシャール結節」の症状が出てくる。
原因は不明だが、「へバーデン結節」には、遺伝性は証明されていないものの、親や祖父母の手指が曲がっている人は体質が似ていることを考慮して注意する必要がある。
治療法は「手指の安静や固定」を行い、場合によって「ステロイドによる薬物治療」や「手術」をすることになる。軽症の段階で有効とされるのが、エストロゲンに似た作用がある「エクオール」という成分の摂取だ。
これは納豆や味噌汁、豆腐などの大豆製品に含まれる「大豆イソフラボン」に由来する成分で、本来は腸内で作られる。しかし、腸内で作り出せるのは、残念ながら日本人の約半数にすぎない。大豆イソフラボンを積極的に摂取しても「エクオール」を作れない日本人は、約半数いるというわけだ。
「エクオール」はエストロゲンの代替食品としても販売されている。近年の研究では、この食品を3カ月以上摂取したところ、手指のしびれなどの症状が落ち着いたという結果も出ている。また、更年期症状の緩和や骨密度の維持に対する作用、しわやメタボを改善する効果なども臨床試験で報告されている。「エクオール」が作れる体質かは「ソイチェック」という検査キットで尿を検査キットの会社に郵送するだけで調べられるので、試してみるのもいいだろう。
田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。
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