芸能

松村邦洋の大河ドラマ道(2)メイク技術の凄さに驚いた

 中学1年の時に見た「獅子の時代」(80年)は感動しましたね。

 斬新だったのは、菅原文太さん演じる主人公・会津藩の平沼銑次と、加藤剛さん演じる薩摩の郷士・苅谷嘉顕は架空の人物だということ。その会津藩の平沼が新政府ととことん戦うんですよ。

 てっきり、勝者側の話を描くものだと思っていたのに、幕末ものでは珍しく、目線が会津側だったんですよ。

 グイグイ引かれたし、心を打ちましたね。僕は山口出身なのに「何だ長州、コノヤロー」と思って見てました(笑)。

 敗者側の生き方を見せてくれたドラマは初めてだったかもしれないですね。今、放送中の「八重の桜」(13年)も会津目線の物語ですけど、そのはしりだったんじゃないでしょうかね。

 視聴率は悪かったけど、昨年の「平清盛」(12年)だって本当におもしろかったですよ。今まで、やはり源氏側のストーリーばかりだったので、平家の目線がよかったですね。

 学校の授業でも清盛はいつもヒール。「草燃える」での平清盛役は、金子信雄さんでしたからね。完全に悪役に仕立て上げたわけでしょう? だから「何で清盛が主役?」と思う人が多かったんでしょうね。

 ところで、松村が昔の大河を見ていていちばん驚くのがメイクの技術だという。

黄金の日日」(78年)を見た時に、今の松本幸四郎さん(当時・市川染五郎)が、呂宋助左衛門を演じたんですけど、ドラマは老けた助左衛門で終わるんですが、総集編では若い頃の映像も流れるんですよ。

「人ってメイクでこんなに変わるんだ!」

 そのメイク技術の凄さには、子供心に驚きました。

 最近の大河を見ていると、ドラマの中とはいえ、女優さんは年を取りたくないみたいですね。「利家とまつ」(02年)のまつ役を松嶋菜々子さん、ねね、北政所を酒井法子さんが演じてましたけど、きれいな肌のままエンディングを迎えていましたね。

 きれいな酒井さんと松嶋菜々子さんが最後に人生を振り返るのですが、年齢を重ねていないかのようで、まさかのアンチエイジングでした(笑)。

 特に酒井さんが演じた北政所は、関ヶ原の戦い以降、腰も曲がってシワシワのおばあちゃんになっているはずなんですよ。晩年の杉村春子さんぐらいに変身してもよかったんじゃないかと思いましたけどね。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    中年リスナーがこぞって閲覧!“あざとかわいい”人気美女ライバーが、リスナーとの関係や仲良くなれるコツを指南

    Sponsored

    ここ数年来、ネット上の新たなエンタメとして注目されている「ライブ配信」だが、昨今は「ふわっち」の人気が爆上がり中だ。その人気の秘密は、事務所に所属しているアイドルでもなく、キャバ嬢のような“プロ”でもなく、一般の美女配信者と気軽に会話できて…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    配信者との恋愛はアリ? 既婚者が楽しむのはナシ? 美女ライバーと覆面リスナーが語る「ふわっち」セキララトーク

    Sponsored

    ヒマな時間に誰もが楽しめるエンタメとして知られるライブ配信アプリ。中でも「可愛い素人ライバー」と裏表のない会話ができ、30代~40代の支持を集めているのが「ふわっち」だ。今回「アサ芸プラス」では、配信者とリスナーがどのようにコミュニケーショ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    加工に疲れた!?「証明写真」「写ルンです」の「盛らない」写真の人気事情

    SNSに投稿する写真は加工アプリを使って「盛る」ことが当たり前になっているが、今、徳にZ世代の間では「あえて盛らない」写真を撮影し投稿することがブームとなっている。いったい若者たちにどんな心境の変化があったのか。ITライターが語る。「盛らな…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
雪の上に「一本足のU字型足跡」が60キロも点々と…住民をパニックに陥れた「デヴォンシャーの悪魔」犯人探し
2
里崎智也がバラした「安楽智大のパワハラ」よりも許せない「球界迷惑事件」
3
「池袋駅」大規模整備で期待が膨らむ「都電荒川線」延伸計画の再浮上
4
【バス旅】太川陽介がブチギレ確実!イライラを爆発させる「史上最悪のゲスト」
5
巨人・戸郷翔征の顔をこわばらせた阿部監督の「開幕投手指名」今から火の車事情