スポーツ

0-26!「楽天初代監督」田尾安志がの歴史的大敗を苦々しく振り返った“番組”

 高木豊氏、片岡篤史氏など元プロ野球選手のユーチューバーが増えている昨今だが、ついにプロ野球の監督経験者がYouTubeに現れた。現役時代には3度も最多安打のタイトルを獲得しており、東北楽天ゴールデンイーグルスの初代監督として指揮をとった田尾安志氏である。

 そんな田尾氏が、今年3月に開設した、みずからのYouTubeチャンネル〈田尾安志【TAO CHANNEL】公式YouTube〉の中で、6月10日に〈2020年プロ野球 セ・リーグ順位予想〉を投稿。同じく元プロ野球選手である岡義明氏、藪恵壱氏とともにセ・リーグの順位予想を行った。

 田尾氏の予想は、1位阪神タイガース、2位読売ジャイアンツ、3位広島カープ、4位中日ドラゴンズ、5位横浜DeNAベイスターズ、6位東京ヤクルトスワローズで、岡、藪の両氏も1位を同様とした。3人はともにタイガースのユニフォームを着ており、またタイガースのコーチ歴もある藪氏は「忖度しました」と笑いを誘い和やかな雰囲気に包まれ進行した。

 そんな中、今シーズンは例年より試合数が減るため、〈スタートダッシュと貯金が大事〉との話題になり、藪氏が「田尾さん、楽天の時、スタートどうだったんですか?」と訊ねた。

「最初は岩隈が1人いたから」

 とNPBで2度最多勝を獲得し、メジャーでも活躍した岩隈久志投手の名前をあげた田尾氏。2005年の球団創設後初公式戦で(3-1)の勝利をおさめる事ができた。ところが、翌日には(0-26)で歴史的大敗を喫している。

「最初に貯金ができるとすごくラクですよね。谷間のゲームにあの選手起用してみようかとか冒険ができるけど、負け出すと次のゲームしか頭になくなっちゃう…」と監督時代の苦々しい思い出をよみがえらせた田尾氏だった。

 田尾氏が監督に就任した球団創設1年目は最下位だったイーグルスも、その後、野村克也氏(故人)、星野仙一氏(故人)らにバトンが託され、2013年には日本一に輝くまでに躍進した。しかし、イーグルスの歴史は、田尾氏から始まっている。その“功績”を忘れてはいけないだろうと改めて思えた回であった。

(ユーチューブライター・所ひで)

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