スポーツ

球団への“思い”は!?中畑清が明かしていた落合博満と「あわやトレード」心境

 元プロ野球選手の落合博満氏がフリーエージェント(FA)制度を行使して巨人に移籍となったのは1993年オフのことだ。94年から96年までの3年間、巨人で活躍しているが、それよりも早く、87年から巨人のユニフォームを着る可能性があったことをご存知だろうか…?

 テレビ東京が運営するYouTubeチャンネル〈テレビ東京スポーツ〉の、9月5日投稿〈中畑清と落合博満 世紀のトレード事件の真相【キヨシの超本音解説】〉に元巨人の中畑清氏が出演し、86年のオフに落合氏とのトレードの可能性があっことを明かした。

 当時、中畑氏はトレードのことを知らず、水面下で進んでいた話のようなのだが、聞きつけたマスコミが騒いだことから破談となり、「マスコミが大騒ぎして潰してくれたんだよね」と中畑氏は喜々として語った。…となると当時巨人の監督だった王貞治氏にモヤモヤとした気持ちは残らないのだろうか?スタッフがその疑問を訊ねると、中畑氏は一瞬険しい表情を見せるも、「だって、あの落合とだよ…」と声を上擦らせて軽く否定したようだが、「選手としては球団の決定には何も言えない」「NOは言えない」と強調していた。

 3度の3冠王に輝いた落合氏とのトレード話は中畑氏にとってむしろ光栄なことだったかもしれない。が、動画の終盤で、巨人で引退できたたことは「大満足ですよ、こんな幸せなことはない」とも語っているように、やはりトレードの話が出た当時は、心中穏やかではなかった様子がうかがえる。ちなみに、この年、落合氏は、中日の牛島和彦氏などとの1対4トレードで中日入りをしている。

 この投稿の2日後の9月7日、奇しくも巨人の澤村拓一投手とロッテの香月一成内野手のトレードが発表された。この日の会見で澤村は、原監督から電話を貰い、「温かい言葉をいただきました」と語っている。本音はどうあれ、見返すぐらいの気持ちで新天地でも活躍してもらいたいものだ。

(ユーチューブライター・所ひで)

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