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日本名輪会・山口健治の「江戸“鷹の目”診断」/勝率5割超えの郡司が好位抜け出す>

【「四日市記念」ヤマケンが注目する「決勝戦進出」有力候補12人!】

◎郡司浩平/○浅井康太/▲平原康多/△古性優作/佐藤慎太郎/和田健太郎/東口善朋/北津留翼/柴崎淳/坂口晃輔/鈴木竜士/黒沢征治

 ここ一番での秘策を実らせられるのが、長く上位にいる選手である。

 ナイターで行われる「四日市記念」(11月6日【土】~9日【火】)にはGIウイナー3人がそろい、迎え撃つ地元ラインも強力。小倉競輪祭(11月18日~)の前哨戦として、目の離せない激戦が続く4日間になりそうだ。

 本命は全日本選抜覇者の郡司浩平。前走の寬仁親王牌は準決勝で敗退したが、勝率は5割を超え、2連対率65.2%は上位陣でも突出している。和田健太郎とのSS南関コンビで、好位から抜け出しを決める。

 対抗は浅井康太。4度優勝している地元記念で、後ろは柴崎淳─坂口晃輔の四日市トリオ。ラインの長さを生かして逆転がある。

 三番手評価は親王牌を勝って勢いに乗る平原康多。勝つにはこれしかない、という北日本分断作戦はみごとだった。勝負師ならではと言ってよく、ここも黒沢征治の後位からチャンスをうかがうことになる。

 あとはオールスターを制した古性優作で、この4人の争いになるとみた。

 印は回らなかったが、北津留翼の奮戦ぶりには、いつも驚かされる。九州はメンバーが手薄で単騎戦が濃厚だが、もつれれば、まくり一気もありそうだ。

【大穴この1車】

 渡部幸訓(福島・89期)。

 デビュー17年目で、初めてGIを走った38歳が大穴メーカーとしてブレイク中だ。GIII初優勝だった3月宇都宮(【2】【1】【1】)は初日から1万円、5万円、4万円オーバー。GI2戦目で準決勝に乗った地元開催のオールスター(【2】【3】【1】【5】【3】)は、初日13万円、浅井(2着)を破った3走目は9万円を超えた。前々走の取手(【1】【2】【1】)では、初日と決勝戦の2本が万車券。まだ全国区ではなく、秋の夜空に高配当のビッグバンがあってもおかしくない。

【狙い目の伏兵3人】

 嘉永泰斗(熊本・113期)がGIII久留米(熊本記念代替)で九州の大先輩、北津留の先行につけて記念初Vを飾った。来年の1月には1班昇級が決まっている。勝ち上がれば北津留の前で恩返しをする。

 磯川勝裕(東京・113期)は、7月高知記念(【4】【4】【8】【5】)で予選を突破した。先行して粘る脚があり、ここは2班の関東勢が多い。初日は2、3着で。

 1月に特昇で返り咲いた橋本智昭(宮城・99期)が8月松戸記念(【2】【2】【7】【1】)、9月向日町記念(【2】【2】【9】【8】)と2場所連続で準決勝に乗った。現在38歳だが先行力は健在。北日本ファン期待の1車だ。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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