スポーツ
Posted on 2014年01月22日 09:57

掛布雅之 一層の期待を背負う3年目の和田タイガース

2014年01月22日 09:57

 新年が始まり、プロ野球選手の自主トレのニュースが届く時期となりました。今年は阪神にとって勝負の年。3年契約の最終年に当たる和田監督にとっても、正念場とも言える年です。

 それは私も同じ。去年、阪神の育成&打撃コーディネーターに就任した私にとっては、初のシーズン戦を迎えます。自分の若手育成の手腕が問われる勝負の年でもあります。ファンの方も、それは重々承知していただいていると思います。年明け2日、阪神百貨店で行われた初売りセールでは8800人が行列を作り、限定300個というタイガースグッズが45分で完売したというのも、ファンの方の阪神に対する期待値でもあります。

 特に今年は4番候補であるマウロ・ゴメスと抑えの要の呉昇桓〈オ・スンファン〉を獲得しただけに、その期待値は例年以上のものがあるのかもしれません。

 そしてもう一点。私もテレビやラジオで試合の解説をする中で、二軍にいる選手の名前を出させてもらってきました。そんな私が若手を教える立場となったため、若手の選手たちにも注目が集まっています。去年の秋季キャンプ中は新聞でも上本博紀、伊藤隼太、森田一成、緒方凌介、中谷将大、西田直斗、北條史也といった名前が並んだりしていました。

 その影響からか、ファンの方たちにも若い生え抜き選手たちを意識して見ていただけるようになってきたと思います。それは反面、皆さんが若手の登場に飢えていることの表れでもあります。

 名前を聞くばかりではなく、試合に出ている姿を見てみたいと思うのはファンとしては当然の心理。若虎たちは今年こそ、その声に応えるプレーをしなければいけません。

 2014年に若手選手がいかに一軍で暴れ回れるか。これが今年の阪神のシーズン通してのテーマになってくるでしょう。

 中でも若手を引っ張っていくのが藤浪晋太郎です。

 大阪桐蔭から鳴り物入りで入った1年目の10勝は、江夏豊さん以来46年ぶりの快挙。そんな彼にとって、プロとして2年目である今年、まず不安視されるのが「2年目のジンクス」と呼ばれる現象です。

 しかし、私自身は、彼がたとえ今年のシーズンが不調に終わったとしても、それは3年目、4年目という土台作りになると考えています。

 彼は高卒2年目のピチピチの新人投手。大学に入っていればまだ2年生です。大卒の投手たちとは4歳も年齢が離れているのです。そんな彼に2年目の結果を求めるのは酷すぎる。

 おまけに彼は今年の開幕投手候補にもあげられる選手。もし、彼が開幕戦で投げたとすれば、ローテを考えても相手チームのエースに当たりやすくなる。勝ち星だって1年目より少なくなってしまう可能性もあるのです。

 藤浪の野球人生という長いスパンを考慮しても、彼を2年目のジンクスという言葉で片づけるのはあまりにももったいない。むしろ2年目はプロ初年で気づいた欠点を修正していく年にすべきだと思います。

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