社会
Posted on 2022年01月10日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<副鼻腔炎>ポリープがキノコ状に…。再発性でなかなか治らず

2022年01月10日 05:55

「鼻詰まりがなかなか治らない」「鼻がグシュグシュしている」──。この原因は「副鼻腔炎」かもしれない。これは風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどにより「副鼻腔(鼻腔につながる顔面骨の空洞)」の粘膜に炎症が起きて発症する。

 特に厄介なのが「好酸球副鼻腔炎」だ。再発性・難治性の病気で、1990年代後半から患者数が増加している。かつては「アレルギー性副鼻腔炎」と言われたもので、鼻の中の粘膜が炎症で腫れて、見た目がキノコのようになった「鼻茸(鼻腔ポリープ)」ができるのが特徴だ。

「鼻茸」自体は良性の腫瘍だが、風邪をひいたり、細菌感染が起こったりするたびに大きくなり、悪化すると鼻の穴からあふれそうになることもある。

「鼻茸」は、臭いを感じる通り道にできやすいため「嗅覚障害」の症状も出る。悪化すると、膿性・粘性の鼻汁や鼻詰まりの分泌物が喉のほうに下がり、喘息や気管支炎、中耳炎なども発症する。

 この病気は40代以降の働き盛りに多く見られ、慢性疲労や睡眠不足、ストレスなどによる免疫力の低下が推測されている。

 治療はステロイド処方が一般的だ。軽度のうちは噴霧薬を使用し、効果が低い場合は吸入、さらに内服薬の使用へと変わる。ただし、ステロイドを長期で使用すると、高血圧や感染症などの副作用のリスクがあるため、使用が長期になる場合は手術を行うことも。

 注意してほしいのは、ステロイド治療で一時的に症状を落ち着かせても、治るわけではないことだ。症状が緩和して、自己判断で中止してしまうと、かえって悪化させる人も多い。

 受診の目安は、嗅覚障害があるかどうかだ。この症状が疑われたら、専門性の高い病院で検査を受けたほうがいいだろう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月06日 15:30

    1991年10月から毎年、春と秋の改編期に放送される「TBSオールスター感謝祭」。TBSの人気番組や新番組に出演する俳優やタレントらがクイズやゲームで競う、いわば番宣番組だ。今年は4月4日に放送されたのだが、番組の名物コーナー「赤坂5丁目マ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年07月31日 06:45

    堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)が3年ぶりの続編でも、圧倒的な存在感を放っている。第2シーズンの初回放送は、平均世帯視聴率18.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。放送中にはXで世界トレンド1位になった。前作は2023年...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク