スポーツ

森祇晶、86年日本シリーズでの「“並じゃない”監督ぶり」を田尾安志が動画回顧

 プロ野球の年間チャンピオンを決める日本シリーズで、3連敗からの4連勝の劇的日本一と言えば、1989年「巨人-近鉄バファローズ」を思い浮かべる方も多いことだろう。第3戦に登板した近鉄の加藤哲郎氏が、巨人を見下したとも取れる発言をお立ち台で行い、これが巨人ナインの闘志に火をつけたとされている。

 以降、3連敗からの逆転劇は成し遂げられていないのだが、これ以前では、58年「西鉄ライオンズ-巨人」と、86年「西武ライオンズ-広島カープ」と2度の日本シリーズで実現された。うち、86年は初戦で引き分け、日本シリーズ唯一の第8戦までもつれにもつれた試合展開であった。

 元プロ野球選手で東北楽天ゴールデンイーグルスの初代監督でもあった田尾安志氏は当時、西武に籍を置いていたが、自身のYouTubeチャンネル〈田尾安志【TAO CHANNEL】公式YouTube〉の、1月11日付け投稿回で、「あの時の森さんは落ち着いてたね…」と振り返っている。

 田尾氏が言う「森さん」とは、86年から西武の監督に就任、9年間でリーグ優勝8度、日本一6度に導いた名将中の名将・森祇晶監督である。

 3連敗後に野手のみでのミーティングを選手に促した森監督。「並の監督だったら…」と田尾氏が語るのは、1勝、2勝…と2試合勝ったぐらいのタイミングで、首脳陣とのミーティングを再開するものだと思っていたが、森監督の場合、最後までそのミーティングの機会は訪れなかったそうだ。なにがしかあったのであろう森監督の思惑を汲んだ田尾氏は、「それでボク、森監督を認めたんですよ。勝負師って!」と振り返ったのだった。

 後に、楽天で監督を務めた田尾氏が勝負師と認めた、森監督の就任1年目での日本一は「ダテじゃない!」そう思わせる興味深い回だった。

(ユーチューブライター・所ひで)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
ボクシング・フェザー級「井上尚弥2世」体重超過の大失態に「ライセンスを停止せよ」
4
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
5
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか