スポーツ
Posted on 2022年01月24日 09:58

「走ってダメなケースはないが…」原監督、あの巨人OBに説いていた“代走論”

2022年01月24日 09:58

 巨人で活躍した元プロ野球選手・鈴木尚広氏は、足のスペシャリスト。通算228盗塁は、柴田勲氏の579盗塁、松本匡史氏の342盗塁に次いで球団史上歴代3位の記録で、うち132盗塁は日本プロ野球における代走での通算盗塁数の日本記録だ。

 先発完投が当然とされた時代から、先発、中継ぎ、抑え…と分業制に至った現代野球のピッチャーにも相通じる、新たな「代走」の概念は、2001年、巨人の新監督に就任した原辰徳監督の発案であった。

 その鈴木氏が、YouTubeチャンネル〈こちら野球放送席〉に出演。原監督の教えとともに、代走の奥の深さを語った。同チャンネルの1月5日付け投稿回〈【全ては勝つため】代走のスペシャリストが原監督から教わった走塁の意味〉でのこと。

 原監督から「好きな時に走っていい」と指示されていたそうだが、好きな時に走って怒られた経験もあったと鈴木氏は振り返った。

 何でも、「走ってダメなケースはないが、アウトになっちゃいけないケースはある」と、原監督は常々口にしていたそうだ。

「盗塁」が目的ではなく、「ホームベースに帰ってくることが仕事」だと鈴木氏は代走を通して理解を深めることができたそうだ。

 ゆえに、盗塁してもセカンドまでしか進めないが、「走る、走る」と見せかけてバッテリーの気を引き、結果、バッターがヒットを打てば、サード、さらにはホームにまで帰って来れるかもしれないと力説。チームの要望として「走ってほしいのと、チームが勝つのはまた別」と、走塁において悟りを開いたかのような名言も飛び出した。走塁ひとつとっても奥が深いことがよくわかった。

(ユーチューブライター・所ひで)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク