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阪神「6.15大荒れ株主総会」を乗り切る「交流戦優勝」の切り札

 シーズン開幕9連敗と沈み、今なおセ・リーグ最下位の阪神タイガース。しかし5月24日からのセ・パ交流戦で流れが変わったのか、6月3日から5日の日本ハムファイターズ戦で3連勝。なんと「交流戦優勝」の可能性も見えてきているのだ。

 新庄剛志BIGBOSSの甲子園凱旋もあって、チケットは3日間とも完売。大注目の3連戦で最高の結果を残した矢野燿大監督は、

「いい形で勝てた。いろんな形で得点が増えてきた。僕たちの野球がいろんな部分でできている手応えはある。交流戦優勝も狙わないといけない」

 と満足そうに語った。

 矢野監督は今シーズン限りでの退任を表明しているが、これまでの負け続きでファンの信頼は著しく低下しており、6月15日に大阪市内で開催される親会社の阪急阪神ホールディングスの定期株主総会は、大荒れが予想されている。球界OBが明かす。

「株主からタイガース関連の質問が出ると、今年3月まで球団副社長だった谷本修氏が答弁する予定です。様々な想定質問への対応はしているでしょうけど、防戦一方では心もとない。手持ちの明るい材料は、宿敵の巨人に7勝5敗で勝ち越していること。さらに交流戦優勝となれば『現場は必死に戦っている』というアピール材料にもなる」

 株主総会次第では「矢野監督のシーズン途中休養も現実味を帯びてくる」というだけに、残り6試合が命運を握る戦いになることは間違いないだろう。

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