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記事全文を読む→ウチの猫がガンになりました(23)弟猫2匹にも変化が…体を舐める一方で「ワレ関セズ」も
この頃の弟猫たちの様子についても、書いておこうと思う。
ガトーがやって来たのは6年前、この家に移った直後のことだ。知人のMさんに相談したら、翌週には熱海から保護猫を届けてくれた。そして、お試し期間の後に、我が家の2匹目の猫になった。名前はガトー。Mさんが、
「この猫(こ)はとにかくご飯を食べる。ガッつくの。名前はガツがいいんじゃない」
と言うほどだ。僕が、
「それは身もフタもない名前じゃないか」
と却下すると、ゆっちゃんが、
「ガツじゃなくて、ガトーなら、確かイタリア語かスペイン語で猫の意味じゃなかったかな。ガトーならいいんじゃない」。
調べてみると、イタリア語はgatto、スペイン語はgato。どちらにしても、ガトーならいいかというので、名前が決まった。
それから3年後、Mさんに「保護猫を見に来ない?」と言われて熱海まで出かけ、その場でゆっちゃんが顔を見て「あの猫がいいかな」と呟き、顔がわずかに三毛の白猫をもらうことになった。名前はクールボーイ。クールはフランス語で心臓の意味。気が強そうなのと、ちょうど心臓の位置あたりに茶と黒の円が入っているのが命名の謂れで、見るからにオスな感じがしたので、ボーイをつけた。
ガトーは時々、ジュテのことを心配して下から見上げるようにする。体を舐めたり、寄り添って一緒に香箱座りしていることもある。香箱座りは両前足を胸の前で折って、体全体を丸めてリラックスしている状態。人間に気を許している時にとるポーズだという。猫がよく縁側で目を瞑って大人しくしている写真などを見かけるが、わかりやすく言えば、あの姿である。ガトーは人懐こさもジュテと似ていて、とにかく甘える。ジッとこちらを見つめて、ご飯をねだる。その結果、体重が9キロ台に乗ってしまったのだが。
ところが、末弟のクールボーイは、兄たちとは全く性格が異なる。怖がって人に近づかないのだ。捕まえようとすると、一目散に逃げていく。動物病院に連れて行く時などは、捕獲のために格闘するしかない。ただ、お腹がすいた時だけ「ご飯をくれよ」と口先を尖らせて寄ってくる。ちゃっかりしているのだ。
猫同士はどうかというと、じゃれていることも多く、あまりのヤンチャさに、クールはガトーに首根っこを噛まれて、教育的指導を受けたりする。
ジュテが病気になる前は、スマホで3兄弟を撮った写真は何枚もあるが、病気とわかってからは、ベッドで3匹がじゃれている写真がたった1枚しか見つからない。
要するに、ガトーはジュテのことが心配で気にかけていたけど、クールはワレ関セズだったのだと思う。
ジュテとクールが似ているのは食べ物で、カツオが好き。ジュテのために焼いたカツオをあげたら、舐めたようにお皿がきれいになっていた。以降、一緒に食べさせるようにしていた。もしかすると、ジュテにあげたご飯も、我々が見ていないところで、こっそり食べていたかもしれない。
クールボーイにとっては、ジュテよりガトーの方が親しみやすいようで、3匹で撮ったたった1枚の写真も、クールがガトーのお腹に顔を埋めるようにしている。ジュテは後に酸素室に入るが、心配そうに覗き込んでいたのはやはり、ガトーだった。
(峯田淳/コラムニスト)
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