スポーツ
Posted on 2022年10月19日 05:58

「猪木ボンバイエ」レコードB面に元妻・倍賞美津子が提案した「ある工夫」/日本音楽シーン「名作裏面史」

2022年10月19日 05:58

 10月1日に亡くなった新日本プロレス創設者・アントニオ猪木さん。そんな猪木さんの闘魂を受け継ぐべく、11月17日、東京・国立代々木競技場第一体育館で「新日本プロレス50周年記念 シンニチイズム ミュージックフェス」の開催が決定した。

 当日は、新日プロ50年の歴史を彩ってきた名選手の入場テーマを作曲した高中正義や渡辺香津美など、豪華ミュージシャンが生演奏。その演奏をバックに、猪木さんとともに戦ってきた藤波辰爾、長州力、武藤敬司、蝶野正洋などのレジェンドが登場する。音楽とともに、スクリーンに映し出される数々の名場面を堪能できるとあって、日増しにファンのボルテージも増すばかりだ。

 そんな「燃える闘魂・アントニオ猪木」の入場テーマとしてお馴染みなのが、「炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~」だ。実はこの曲、もともとは伝説のプロボクサー、モハメド・アリの伝記映画「アリ・ザ・グレイテスト」(1977年公開)のテーマ曲「アリ・ボンバイエ」で、アリから友情のしるしとして贈られ、同年に「アントニオ猪木とザ・ファイターズ」名義でリリースされたものだ。

「ボンバイエ」とは、コンゴのリンガラ語で「奴をやっちまえ!」を意味する「Boma ye(ボマ・イェ)」が訛ったもの。メロディーは原曲同様、トランペットが中心だが、軽快なパーカッションが熱い魂を感じさせ、絶妙なアクセントになっている。

 そして、レコードのB面にカップリングされているのが、なかにし礼作詞の『いつも一緒に』。歌うのは、当時、猪木さんの妻だった女優・倍賞美津子だ。

 2人は71年に結婚、88年に離婚しているのだが、なんでも、この曲に歌詞をつけることを提案したのが、彼女だったのだとか。聴き返してみると、歌詞のあちこちに、試合前に夫を「マットという戦場」へ送り出す妻の複雑な思いが垣間見え、なかなか興味深い。

 このレコードは、猪木の入場テーマとして有名になったこともあり、世界的に有名なギタリスト、カルロス・サンタナも99年にリリースした「El Farol」で、「炎のファイター」を彷彿させるフレーズで、鳴きのギターを披露している。興味があれば、原曲と聴き比べてみるのも面白いかもしれない。

(山川敦司)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク