政治

宮崎謙介<巷の陳情>突撃調査隊「習近平が何をしでかすか不安です」

 中国がこれまでの慣例を破り、習近平が3期目に突入しました。海洋進出や領土問題をめぐって、世界、そして日本とも対立を深める中国が今後、何をしでかすのか、正直言って、怖いです。そういえば、大阪と中国の港湾提携問題もくすぶっていますよね‥‥。

 とうとう習近平主席が異例の3期目入りです。彼は「強い中国を取り戻す」と豪語しています。つまり、世界の覇権獲得、世界制覇が目的であり、向こう5年の間に、台湾は高い確率で武力侵攻されるのではないでしょうか。ヘタをすればこの1、2年で台湾有事が起こるかもしれません。

 中国が進める「一帯一路」は、習近平が言うところの「アジアとヨーロッパを陸路と海上航路でつなぐ物流ルートを作って貿易を活発化させ、経済成長につなげる世界経済圏構想」です。中国とヨーロッパをつなぐシルクロードの現代版だと流布されていますが、いい誘い文句ですよ。

 中国の影響によるスリランカの破綻は、周知の事実です。インフラ整備のため中国から湯水のようにお金を借りたものの、結局、利益は出ずに返済不能に。中国があらゆるところを乗っ取って、骨抜き状態にしてデフォルト。言い方は悪いですが、ある意味、中国は闇金ウシジマくんです。

 大阪の港湾提携問題というのは、昨年12月に覚書を締結した、大阪港湾局と中国・武漢港のパートナーシップ港提携のことですね。

 10月21日、大阪の吉村洋文知事が府議会でこの件を改めて追及され、「仮に経済安全保障や外交に影響するような国外港湾との提携の話があれば、国に見解を確認し、私自身も関与していく」と答弁しました。

 パートナーシップ港提携とは、ビジネスを一緒にやっていこう、というもの。

 ところが、覚書を締結した場所が大問題になりました。中国と経済交流を深める日本国際貿易促進協会と、武漢がある湖北省人民政府が主催した「説明会」の席上だったのですが、そこで配られたパンフレットに「一帯一路プロジェクト」と書かれていたからです。日本は一帯一路には反対の立場。この締結が発覚すると「日本が一帯一路に取り込まれる」と大騒ぎになりました。

 首長レベルで、こういった他国とのパートナーシップや姉妹協定などは結べてしまうので、やめてほしい。なので、ここだけはみんなで言いましょう。

「中国とのパートナーシップは慎重に!」

 こんなこともあります。今、日本の空き家を中国がバンバン買い占めている実情を知っていますか。水源まで押さえているのです。仮に中国と日本の間で揉め事が勃発すれば、その空き家から「ニイハオ!」と、闘志を燃やしたゲリラが出てくるんですよ。

 それなのに今、国会では何を話し合っているのでしょうか。旧統一教会の問題も小さいとは言いませんが、早く終わらせて、物価高や円安のヤバさを議論すべきです。中国は「沖縄を中国にする準備委員会」まで立ち上げているんですよ。具体的に虎視眈々と狙われているのに、のほほんとしている場合ではない。

 ロシアが、ウクライナは今ならいける、と侵攻したように、いつ中国が行動を起こしても不思議ではないのです。

宮崎謙介(みやざき・けんすけ)◆1981年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、日本生命などを経て12年に衆院議員に(京都3区)。16年に議員辞職後は、経営コンサルタント、テレビコメンテイターなどで活動。近著に「国会議員を経験して学んだ実生活に即活かせる政治利用の件。」(徳間書店)。

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