スポーツ

在宅捜査続行中の火災死で…村田兆治さんの「自宅でひっそりと暮らした」むごすぎる最期

 元ロッテ投手の村田兆治さんが11月11日、逝去した。この日未明、東京都内の自宅での火事の犠牲になった。

 報道によると、午前3時過ぎに出火、およそ2時間半後に消し止められたが、自宅の2階部分約40平方メートルが焼けた。村田さんは消防隊に救助され病院に運ばれたが、午前5時57分に死亡が確認されている。

 村田さんは今年9月、羽田空港の保安検査場で女性スタッフの肩を押すなどして、東京空港署が現行犯逮捕。任意での在宅捜査が続いていた。球界OBが言う。

「9月の事件は、全国を回る野球教室に向かう際のこと。1人で空港にチェックインしたが、コロナ禍で警備が強化され、苛立った可能性が高い。ただ今のご時世、トラブルを起こしたらすぐさまフェードアウトせざるをえないほど、コンプライアンス順守の社会。70歳を超えた村田さんにとっては、肩身が狭い生活だったかもしれない」

 警察から釈放された後は、自宅でひっそりと暮らしていた。

「球界の仲間からは『また野球教室を一緒に…』なんて話も出ていたが、まさか火災で命を落とすとは。あまりにむごすぎる」

 先の球界OBは、そう言って肩を落とした。

 マサカリ投法、200勝投手、様々な肩書きで一時代を築いた村田さんらしくない、寂しすぎる最期だった。

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