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阪神は獲るべきだった!「巨人・ウィーラー引退」で試される岡田監督の目利き

 巨人から来季の構想外を伝えられていたゼラス・ウィーラーが、現役引退を発表した。来年からは「編成本部長付特別補佐兼打撃コーディネーター」の肩書きで、巨人を支えていくという。

「一時期、『ウィーラー獲得を検討すべきだ』との声が各球団から出ていました。とくに外国人選手の不振に泣かされた中日がそうでした。阪神も同様で、初来日となる新外国人選手よりも、NPBで8年、日本の野球を知り尽くしたウィーラーを獲ったほうがリスクも少ないと」(ベテラン記者)

 フロント入りを選択したということは、NPBの他11球団からのオファーはなかったということだろう。

 しかし、阪神は「試されること」になった。岡田阪神の来季外国人選手の発表で大トリを飾ったのは、シェルドン・ノイジー外野手。メジャーでの試合出場数は少ないが、岡田彰布監督は「3番」を予定しており、背番号も糸井嘉男氏が付けていた「7」に決まった。

「ノイジーの推定年俸が130万ドル(約1億7300万円)。同じく新加入のヨハン・ミエセス外野手は50万ドルで、投手のジェレミー・ビーズリーが80万ドル、ブライアン・ケラーは60万ドルです」(在阪記者)

 残留が決まったカイル・ケラーだが、2022年の年俸は110万ドルだった。130万ドルで契約更新したので、年俸から見ても、ノイジーへの期待の大きさが分かる。

「ノイジーは、右方向にも強い打球が打てると聞いています。でも、岡田監督は外国人選手にはあまり恵まれていないというか…」(前出・在阪記者)

 岡田監督の第一次政権で活躍した外国人スラッガーといえば、2005年から3年在籍したアンディ・シーツが思い浮かぶ。しかし、そのシーツももとは広島カープが探してきた選手である。

 たまたま、外国人選手の見極めがうまくいっていない時期に監督を務めただけかもしれないが、第一次政権のシーツの例から、「ウィーラー獲得を検討すべき」の声が出たのだろう。

「ウィーラーの現役最終年俸は100万ドル。21年オフのレートで計算すれば、1億1500万円ほどでした」(球界関係者)

 円安は外国人選手の獲得にも影響している。ちなみに、阪神の日本人野手の年俸トップが近本光司の1億7000万円(推定)。ノイジーは“期待値”で近本以上となる。

 ノイジーの成績次第では、“割安価格”で獲得できたウィーラーの引退を惜しむ声が、虎ファンから聞こえてくるかもしれない。

(飯山満/スポーツライター)

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