芸能

キムタク主演作がトップだけど…映画興収ランキングに勃発した「珍現象」の舞台裏

 木村拓哉主演、ヒロインは綾瀬はるかという国民的人気俳優の組み合わせや、巨額の製作費をかけた超大作とあって、なにかと話題になっていた映画「レジェンド&バタフライ」が、最新の映画興収ランキング(2月2日時点)で、堂々の1位を獲得した。木村を中心とする、これでもかという宣伝活動が功を奏した、と言えるだろう。

 しかし、ここで言及したいのは、2位以下のランキングで想定外のことが起こっている点だ、と映画ライターは言う。

「最新ランキング以前は『THE FIRST SLAM DUNK』(以下、スラムダンク)が、昨年12月3日の公開以降1位を保ち、11月11日公開の『すずめの戸締まり』が2位、という状態が続いていました。ところが年明け以降、『ONE PIECE FILM RED』が再びトップ10内に返り咲き、最新ランキングで3位にまで浮上した。結果、『スラムダンク』が2位、『すずめの戸締まり』が4位にランクダウン、という珍現象が起きています」

 興収のみで比較すれば「すずめの戸締まり」の出足がかなりよかったため、早い段階で100億円を突破。「スラムダンク」は今のところ、100億円には届いていない。映画ライターが続けて解説する。

「『すずめの戸締まり』は新海誠監督の2年ぶりの新作ということもあり、情報番組のエンタメコーナーで紹介されるだけでなく、NHKで約1時間にわたって特集が組まれたりも。『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)では、映画音楽について新海氏が語り合うなど、それはもうお祭り状態のようでした。片や『スラムダンク』は『週刊少年ジャンプ』で連載が続いているわけでも、新作アニメが放映されているわけでもない。当然ながら注目度は低く、地上波での大々的な宣伝は、あまり見なかったように思います」

 ただ、現実世界では「スラムダンク」連載時には起こり得なかったことが次々と起きているため、映画の展開に説得力を持たせているのだという。

 Bリーグが発足し、東京五輪では女子バスケットボールが、史上初のメダル(銀)を獲得。NBAでは八村塁が名門のレイカーズにトレード移籍後、得点源として精力的に絡むほか、日本人選手が活躍中だ。

「映画は『週刊少年ジャンプ』のスローガンである努力、友情、勝利を地でいくストーリーで、見終えた後に爽快感をもたらしてくれます。一方の『すずめの戸締まり』は、東日本大震災でのトラウマ克服という、主人公すずめの成長物語であるものの、震災がまさに起ころうとするシーンが頻繁に出てくるため、いまだ正視することができない人が多いのかもしれません」(前出・映画ライター)

「レジェンド&バタフライ」を筆頭に、今後のランキングの動向から目が離せない。

(島花鈴)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
中日の大飛球「一塁側カメラでポールの内側通過」でも塁審は「ファウル」里崎智也が指摘した「致命的欠陥」
2
「令和の大横綱」を目指す大の里に立ちはだかる「付け人経験不足」と「大卒問題」
3
中居正広「性暴力騒動」にとんでもない情報が!被害女子アナの黒幕は「交際アーティスト」だって!?
4
元埼玉県警特殊部隊員が明かす「日本で9歳以下の行方不明者は年間1000人」戦慄の手口
5
 鹿島アントラーズ「異常な紅白戦」でブラジルの貴公子「鬼ギレ事件」