社会

野々村竜太郎元議員 あのカルト宗教と似ている「呪術師」な闇素顔(1)宇宙パワーを操れる?

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 今月11日、兵庫県議会議長に辞表を受理された野々村竜太郎元議員。しかし、195回のカラ出張疑惑について、「相手に絶交されたので言えない」と不可解な抗弁をするなど、いまだ説明責任は果たしていない。さらに、現地取材を進めると、オウムと酷似するエキセントリックな言動で、なんと女性職員までも“ポア”していたというのだ。

 昨年度、不自然な日帰り出張を195回も繰り返したあげく、3年間にわたり800万円もの不透明な支出が明らかになった野々村竜太郎元議員(47)。3時間に及ぶ“釈明会見”で、まるでダダっ子のような号泣ぶりで、全国の失笑を買ったのも記憶に新しい。

 しかし、「悪名」はすでに2年前から兵庫県内にとどろいていたという。以前に、野々村氏を取材したことのあるフリージャーナリストの片岡亮氏が証言する。

「兵庫県議の中に『嫌いな人間の手に触れると“呪い”をかけることができるパワーが私には宿っている』『“宇宙のパワー”を自由自在に操る術を身に付けた』など、自身のブログやツイッターでトンデモ発言を繰り返している“呪術師”のような議員がいるということで、野々村竜太郎氏に兵庫県議会庁舎の前で会いました。そこで、“呪い”や“宇宙のパワー”について質問したところ、野々村氏は、おもむろにカバンの中からクシャクシャになった紙切れを取り出したんです。そこにはカスミがかかったような渦巻き模様が描かれていたのですが、『この絵を見ながら自分自身の願望を願えば必ずかなうので、常に持ち歩いている』と説明を受けたのを覚えています」

 先の釈明会見でも「私も死ぬ思いで、もう死ぬ思いで」と、まるであのオウム真理教を彷彿とさせる繰り返し発言や、

「世の! 中ガッハッハアン!! ダーー世の中を! 変エダイ! その一心でええ!! ヒーフーッハゥ」

 と感情を爆発させるなど、まるでカルト宗教にでもハマっているかのような態度で報道陣をアゼンとさせた。しかし、その奇抜かつ異様な言動は、兵庫県会議員に当選した直後から注目されていたというのだ。前出・片岡氏が続ける。

「野々村氏の話は支離滅裂でまとまりがなく、その後は一方的に『政務活動費を使ってマンガ本を購入したり、親族が営んでいるお店にカネを落としてキックバックしている兵庫県会議員がいることをご存じでしょうか? そのような私的流用について徹底的に追及していきたい!』とまくしたてるばかりでした。今回の一件で野々村氏自身も政務活動費の不正使用が指摘されているので、自分のことは棚に上げて他人の批判をしていたことになるのですが‥‥」

 さらに、野々村氏の“呪術師”ぶりは同僚議員にも向けられた。

 無所属の兵庫県議・丸尾牧氏が言う。

「昨年の5月に、県議会の常任委員会の役職を巡り、野々村氏と争った時がありました。私と野々村氏は建設常任委員会を希望したのですが、双方の話し合いは平行線。そこで、運営委員長に仲裁に入ってもらったのですが、結局、私に建設常任委員会のポストが与えられ、野々村氏は農政環境常任委員会に回されたのです。すると、この結論を不服に思った野々村氏は、『裁判に訴えてやる! 次回は希望をかなえるように誓約書を書け!』と激高したばかりか、『この恨み、一生忘れない』というメールを送りつけてきました」

 その後、両者の関係は、冷戦状態へと突入していったという。

 疑惑の政務活動費で「人を惹きつける『ことば戦略』ことばのスイッチを切り替えろ!」(研究社)やオバマ米国大統領のスピーチ本などを購入していた野々村氏。これまでの半生を振り返ってみても、しばしば人間関係のトラブルを巻き起こすなど、自身のコミュニケーション能力の低さにコンプレックスを抱いていたと見られている。

 新興宗教やカルト問題に精通するジャーナリストはそんな野々村氏とオウム信者の類似点を指摘する。

「オウム信者の中には、野々村氏のように対人関係がうまくいかないのは自分自身に原因があるのに、プライドが高く、その現実を認めることができないタイプが少なくありませんでした。そのため環境が変わるたびに失敗を重ね、どんどん孤立していき疎外感を感じるようになり、その心の隙間を埋め合わせるために、現実を直視するのではなくオカルト的な観点から超人的な能力を得ようとする。さらに、その一方で自分が認められない怒りの矛先を他人に向けて、排他的な言動をエスカレートさせていくのです」

 そんな野々村氏の被害にあった議会関係者は少なくない。中でも30代の女性職員は、野々村氏によって“ポア”されるハメに。兵庫県議会の関係者が明かす。

「気性の激しい野々村氏は、議会を終えて議員控え室に戻って来るなり、受話器越しに、『あの件はいったいどうなってんの? これだから公務員は税金ドロボーって叩かれんねん!』と突然タガが外れたかのように大声で県職員をどなりつけることもしばしばでした。当時、控え室の受付を担当していた30代前半の女性職員は、野々村氏に伝言を伝える役割を担っていたのですが、露骨に不機嫌そうな態度を繰り返す野々村氏の放つ負のオーラに耐え切れなかった。結局、体調不良を訴え、休職を余儀なくされました」

 兵庫県議会の問題児として、野々村氏の増長ぶりには、すでに誰も手がつけられなくなっていたのだ。

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