社会
Posted on 2014年10月21日 09:59

苫米地英人の『騙す脳』(1)

2014年10月21日 09:59

「『騙す』という行為は生物があらかじめ持っている機能である」

 作曲家・佐村河内守氏、STAP細胞・小保方晴子氏、号泣県議・野々村竜太郎氏、遠隔操作事件の片山祐輔被告、さらには朝日新聞が記事を撤回した「慰安婦強制連行ねつ造」の張本人・吉田清治‥‥今年一年は「詐」に満ちていたと言って良いだろう。これだけ注意喚起がなされているにも関わらず、毎日のように「振り込め詐欺」の逮捕、被害も伝えられてもいる。

 人が人を「騙す」──多くの人はその原因をその時の社会や、詐欺師たちの人生に求める。これに新たな角度から分析を試みたのが認知科学者の苫米地英人氏だ。

「そもそも『騙す』という脳の機能は、人類がこの世に生まれて以来、古代から生き残りのために使われてきた。当局や専門家や学者が、こうした『騙し』の暗躍を阻止しようとしても『騙し』の巧妙さはさらに高度になるばかりでまさにいたちごっこの状態である」

「騙す」という行為は高度な脳をもった人間だけが行うことではない。擬態によって天敵の目を騙す昆虫、メスに姿を似せてライバルの警戒心をはぐらかしまんまと交尾をするゾウアザラシ、そっと巣の中の卵を落とし自分の卵を他の鳥に育てさせるカッコウ。

 生物は生き残るために「騙す」のだ。知能をもった人間の「騙し」はさらに巧妙である。では「騙されないために」何が必要か、前出・苫米地氏はこう語る。

「人が行う巧みな『騙し』がどのように考えだされるのか、『騙し』はどのようにして生まれ、どのように働いているのかを考えなければなりません」

 苫米地氏の新刊『「騙す脳」を作る』の中では、「騙す脳」の作られ方とその機能について詳細に分析されている。

「騙されない唯一の防御法は、『騙す脳』を完璧に理解すること」

 まもなく「詐」の年も終わりに近づこうとしているが、『騙す脳』はいつまでもあなたを狙っているのだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月24日 07:15

    ドジャース・大谷翔平の第二子誕生をめぐって、フェミニストを名乗る女性たちがSNS上で「多産DVだ」「年子出産は女性虐待だ」と騒いでいる。大谷夫妻は昨年4月20日に第一子誕生を報告、この6月20日に第二子誕生をアナウンスした。これら誹謗中傷コ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 11:30

    一発出たら同点。3-7と4点をリードされて迎えた7回裏、二死満塁の場面。この日いちばんの勝負どころで、広島・新井貴浩監督がベンチから送り出した代打は捕手・石原貴規だった。結果は空振り三振。最大の山場でなぜ、より長打を見込める打者を送り込まな...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 13:30

    これはトレードのショーケースなのだろうか。そう思ってしまったのは、阪神タイガースの梅野隆太郎捕手が2軍から再昇格し、6月23日のヤクルト戦に即スタメン出場して攻守に高い能力を見せつけたことだ。1-0とリードした5回に二塁打を放ってチャンスメ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク