政治
Posted on 2023年05月28日 17:55

ロシア・プーチン大統領がすがる「ワグネル」の残虐実態(3)「脱走兵は皮を剥がれる」

2023年05月28日 17:55

 ジャーナリストの村上和巳氏もこう話す。

「これまではロシアの退役軍人を中心に他国に派遣してきましたが、ウクライナ侵攻は事情が明らかに異なります。大動員をかけるために、ロシアの刑務所の受刑者に『半年間の従軍で犯歴を消す』『月に報酬20万ルーブル(約36万円)』などと甘い言葉をかけて志願させ、たった2週間の訓練期間で戦地へ送り出すこともあったようです」

 ロシアがウクライナで取っている戦法のひとつに「突撃分遣隊」がある。これは敵が潜んでいそうな場所に、あえて歩兵を向かわせるというものだ。

「ワグネルの兵士たちは粗末な武器だけ持たされて敵陣に突っ込まされて多くの戦死者を出した。ロシア軍は狙い撃ちされるワグネル兵士を見てウクライナ軍の配置を知ることができる。まさに文字どおりの“鉄砲玉”です」(黒井氏)

 脱走兵が続出しても不思議ではなさそうだが、

「ワグネルでは、兵士が逃げないように生きたまま皮を剥がれる脱走兵の動画を見せることもあるそうです。また情報の漏洩にも厳しく、部隊長が、携帯電話の使用禁止のルールを破った兵士の指を切り落としたというエピソードも伝わっています」(外信部記者)

 浮かび上がってきたのは、敵にも味方にも容赦ない非情な実態だった。

「残虐行為が最も報告されたのが昨年11月、ウクライナが南部の要衝ヘルソンを奪還した頃でしょうか。ただし、すでにシリア内戦に派遣されていたワグネルの兵士がシリア軍の脱走兵を拷問して殺害するもので、その頭部を切断して弄ぶような動画がSNSで拡散されていました。確かに、ワグネルの残虐性は異常ですが、同時にロシアの正規軍、ドネツクおよびルガンスクの親ロシア派武装勢力についても多くの残虐行為が報告されています。ブチャでの虐殺の爪痕を見ても、ロシア側の規律がいかに欠如しているか、わかると思います」(村上氏)

 斬首の蛮行も辞さない残虐集団には一刻も早くウクライナから撤退してほしいところだが‥‥。

「ウクライナに大規模な反転攻勢のための力が備わってきているのは事実。西側から与えられた200両以上の戦車などで機甲部隊を編成し、4万人とも言われる新兵の訓練も最終段階まできている。実際の戦いは互いに陽動作戦を駆使して相手の裏をかき合うように行われるでしょう。その場合、いかにして敵軍の配置や動きを探るかが重要になるので、米軍の偵察衛星や通信傍受などで情報が入るウクライナ側に有利な展開となるでしょう」(黒井氏)

 今後も一進一退の攻防が続きそうだが、ワグネルの“戦争犯罪”が裁かれる日はいつ来るのか。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月28日 16:30

    バナナマンの日村勇紀が当面の間休養に専念すると、所属事務所ホリプロコムの公式サイトで発表した。今年に入ってから体調を崩すことが多く、医療機関を受診した結果、休養が必要との判断に至ったのだという。「心身の回復を第一に、コンディションを整えなが...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年05月07日 06:30

    ゴールデンウィークが明けても再起の見通しが立たず、長すぎる空白期間を過ごしているのは、左内腹斜筋肉離れでリハビリ中のヤクルト・山田哲人内野手である。沖縄・浦添キャンプのシートノック中に脇腹の張りを訴え、戦線離脱。5月になっても打撃のひねり動...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/12発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク