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原監督「清武こそ独裁者」告発!(4)

清武「クビ」でナベツネが断行する「杉内・栗原・村田」FA強奪テロ!

 コーチ人事同様に、選手補強に関しても、渡辺会長VS清武GMの火花が散っていた。そして、ここでも会長の剛腕はGMを圧倒しているようだ。国内有力選手はもちろん、メジャーの大物選手獲得にも動いているというのである。

「渡辺会長が触手を伸ばしているのはまず、FA権の資格を持つ、ソフトバンク・杉内俊哉(31)、広島・栗原健太(29)、村田修一(30)の3人と聞いています。3人に共通しているのは、09年のWBC時に原監督が高評価し、信頼を寄せている点です。渡辺会長は、選手補強で結果を残さない清武GMを無視し、原監督の意向を最優先して、バックアップに回っている」(球界関係者)
 どうやら、ナベツネVS清武の仁義なき戦いは、選手補強にも大影響を及ぼしている様子である。
 実際に渡辺会長は、11月12日に発表した声明で、〈GMは適任でなかった〉〈事実、今年の『清武補強』のほとんどは失敗〉
 と言及しているほどだ。
「清武GMはこの3人を獲得する動きに対し、反対しています。自分を無視して進めていることに激怒しつつ、もし実現すると、原監督の力が増長することになると危惧しているのでしょう」(前出・球界関係者)
 とはいえ、清武GMの影響力は弱まるばかり。大型補強は水面下で着々と進行しているようだ。
 巨人の補強ポイントについて、巨人番記者が話す。
「ご存じのとおり、巨人は2年連続3位に終わりました。そんな巨人の攻撃力は、昨季の711得点に対して今季は471得点と激減。統一球の影響を差し引いても、強力打線が振るいませんでした。さらに主砲のラミレスも退団し、右の大砲は、大きな補強ポイントです」
 前述した栗原に村田という両大砲ならば、実績的にも申し分ない補強ができる。
「栗原の今季成績は、打率2割9分3厘、17本塁打、87打点。04年から8年連続の2桁本塁打をマークしている。本人も『勝てるチーム』『原監督の下で』という理由で、巨人移籍に興味を示しています。原監督も09年のWBCで指揮を執った際に、選考漏れしても『学ばせてください』とチームの合宿に残って篠原コーチと一緒に特打をしていた栗原のハートを買っている。事あるごとに、そのエピソードを口にするほどです」(球団関係者)
 一方、横浜の村田に対してはこんな評価だという。
「今季最終戦の巨人戦で2本塁打を放って7年連続20本塁打を達成した。原監督の目の前でアピールに成功しましたが、原監督の考えでは、村田はあくまで栗原を獲れなかった時の保険のようです。一方、ピッチャーは何人いても困らない。杉内に巨人志向があるとの情報も原監督の耳に入ってきています」(前出・球団関係者)

「何のために提携してる!」

〈『巨人の場合は外国人獲りでほとんど失敗し、選手も獲りすぎている。米国の方程式でいえばGMはクビ』という(コメントをマスコミにした)広岡達朗さんの言葉はもっとも〉(カッコ内は編集部注)
 前述の声明文で、外国人選手の獲得についてもこう触れた渡辺会長。もちろん、助っ人外国人にもテコ入れを進めている。
「渡辺会長は、とりわけ近年の外国人選手獲得の失敗を怒っている。そして、『何のためにヤンキースと提携してるんだ!』とよく憤慨していると聞きます」(前出・球界関係者)
 巨人と米大リーグのNYヤンキースは、02年に業務提携を結んでいる。スポーツライターが話す。
「情報交換や指導者交流をメインに定期協議を行ってきました。ヤンキースにとっては松井獲得の際にアドバンテージになったと思いますが、確かに巨人が選手獲得で恩恵を受けたことはなさそうですね。実際、結果も出ていません」
 そんな歴史はあったが、渡辺会長はそのヤンキースから超大物選手の獲得を画策しているというのだ。
「ヤンキース一筋17年のホルヘ・ポサダ(40)です。同チーム生え抜きで、正捕手として黄金時代を支えたスイッチヒッター。そんなポサダも今年が契約最終年で、起用を巡って出場拒否騒動も起こしたため、『残る可能性は1%もない』と放出されるのを自覚しています。マイナー時代には内野手、外野手の経験もあり、チームに幅をもたらしてくれると、巨人が水面下で動いているようです」(前出・球団関係者)
 大型補強は巨人のお家芸。資金も潤沢に用意されているようだ。
「退団したラミレスの年俸が本当は10億円だったとの噂があるんです。その10億円が浮いているとすれば大きな実弾となる。とはいえ、ポサダの今季年俸は約14億円でした。その差額ですか? 渡辺会長の“鶴の一声”があれば、本社から資金は調達できますよ。結局、渡辺会長が全てを握っているんです」(前出・スポーツライター)
 補強の失敗を繰り返した清武GMは、渡辺会長の力を思い知ることになるのかもしれない。

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