スポーツ
Posted on 2023年07月06日 17:59

ロッテ・佐々木朗希「セ・パ最速100奪三振で投手3冠」に吉井理人監督が苦言を吐いたのはなぜか

2023年07月06日 17:59

 まさに臨機応変な投球が光った試合だった。ロッテ・佐々木朗希のことである。

 7月5日のZOZOマリンスタジアムでの西武戦に先発登板した佐々木は8回無失点で、6月11日以来の6勝目を挙げた。

 初回、先頭打者の外崎修汰に158キロの直球を左中間フェンス直撃の二塁打とされ、2番の源田壮亮も、157キロ直球を三塁前のバントヒット。この時点で、西武打線が直球を狙っていると気付くとすぐさまスライダーとフォークを連投し、三振の山を築いた。その数は、マウンドを降りるまでに11を記録。特に初回はいきなりのピンチを背負いながら「全員、三振を取るつもりで投げた」と語った通り、後続を3連続三振で退けるなど、序盤からギアを入れてしのいだのだった。

 その後も風速10メートル以上の強風がバックネットに当たり、逆風として跳ね返ることをうまく使って、落ちが鋭いフォークやスライダーを軸に、西武打線をネジ伏せる。相手の反応を見ながら「うまく組み立てられた」と話したが、吉井理人監督は「本当はもっと、直球を投げてほしい。あの投球は年を取ってからでいいと思う」と苦言を呈した。スポーツ紙遊軍記者は、

「彼なりに考えての投球だったと思うが、吉井監督からすれば、物足りないと映ったのでしょう。5月にも手のマメを潰して3週間離脱し、去年はこの時期に同じくマメを潰して1カ月も離脱した。しのぐ投球の前に、マメをケアしながら本格派としての限界値を探ってほしいわけです」

 そうはいっても、今シーズン両リーグ最速の3ケタ三振を達成し、107奪三振、防御率1.50、勝率7割5分は、堂々のパ・リーグ投手3冠。実力はしっかりついてきているのだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク