スポーツ

藤浪晋太郎「電撃トレード」決定直前に死去した後輩・横田慎太郎との「深い絆」

 日本人メジャーリーガー久々のアメリカンドリームだ。今年阪神から米大リーグ(MLB)アスレチックスにポスティング移籍した藤浪晋太郎投手である。ア・リーグで単独首位に浮上したオリオールズへ7月19日(日本時間20日)、電撃移籍したのだ。MLB担当記者も、

「トレード期限が8月1日(日本時間2日午前7時)に迫る中、エンゼルスの大谷翔平の移籍ばかりが話題になっていただけにビックリです」

 と驚きを隠せない。

 米国ではもともと「高校時代から大谷翔平のライバル」という評価はあったものの、アスレチックスでの開幕当初は荒れ球を連発して4連敗。いつ解雇になってもおかしくない成績だったが、中継ぎに転向して復活。

「アスレチックスがMLB30球団でダントツに弱かったことが大きかった。チームの資金難もあり、4億円以上で獲得した藤浪を飼い殺しできる状態ではありませんでした」(別のMLB担当記者)

 実は阪神時代はうるさ型の多い番記者からの評判は上々で、「『こんなコメントで1面の見出しになりますか?』なんてことも言ってくれた」と、常に気を使う性格の良さも聞こえてくる

 そんな藤浪がレッドソックス戦(18日)で3番手に登板した際、前日に脳腫瘍のため亡くなった阪神時代の1年後輩の横田慎太郎さんへの弔意として、マウンドにその名前を書き投球に入った。1人喪章をつけて投げるつもりだったが、周囲に米国での哀悼を示す方法について聞いたのだという。

「あれには感動しましたね。阪神の二軍時代に横田さんが一番憧れていたのが、藤浪でした。その藤浪も後輩の中で最も可愛がっていました。何せ同じシンタロウという名前でもありましたから…」(阪神担当記者)

 高校時代から注目され続けた藤浪がMLB移籍を決断した理由は「静かな環境で野球がしたい」だった。が、移籍が決まったオリオールズではそうはいかない状況が待っている。天国の横田さんのためにも、自分らしい投球を見せて欲しい。

(小田龍司)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
都はるみ「引退⇒復帰⇒活動停止」そして矢崎滋と東北ビジネスホテル暮らし/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史
2
元木大介が明かす巨人監督「長嶋茂雄と原辰徳」選手との食事に見る「決定的な違い」
3
前園真聖マヌケ大失態!RX-7を買って運転免許合宿に行ったらひとり取り残された
4
岩城滉一「舘ひろしと昔はほぼ毎日一緒にいた」/テリー伊藤対談(3)
5
藤浪晋太郎と井川慶「メジャーリーグで大失敗」がもたらす「阪神出身投手はダメ」の烙印