スポーツ
Posted on 2023年08月03日 09:58

【球界掟破り事件】王貞治が見かねて苦情を…選手より先に球場の風呂に入った「巨人OBの超大物評論家」

2023年08月03日 09:58

 1988年に開場した東京ドームに、改築や築地市場跡地への移転のウワサが出ている。今回はそのたぐいの話ではなく、それまで巨人が本拠地としていた後楽園球場の、隠れたエピソードをひとつ紹介する。

 王貞治、長嶋茂雄のON砲が活躍。子供の好きなものは巨人、大鵬、卵焼きと言われた時代があった。その巨人の本拠地・後楽園球場内には常に、知る人ぞ知る、ある人物がいた。猛牛というニックネームで呼ばれた伝説の二塁手、千葉茂氏だ。

 2002年12月9日に亡くなった千葉氏は、日本プロ野球における、戦前から両リーグ分立後にかけての代表的な選手。華麗で堅実な守備と流し打ちで、巨人軍の第1期、第2期黄金時代を攻守両面で支え、1947年から7年連続でベストナインを受賞している。引退後は近鉄の監督を務めたが、球団の愛称である「バファロー」(のちにバファローズ)は、千葉氏のニックネームにちなんで名付けられている。

 この千葉氏は晩年、さる新聞社の野球評論家をしていたのだが、巨人の試合がある日は、朝から後楽園球場で過ごしていた。知り合いが連絡を取ろうと自宅に電話すると、決まって家族の返答は「後楽園球場にいます」というものだった。

 実は球場で千葉氏は長嶋、藤田元司、王ら歴代監督を少し困らせていた。試合途中に一塁側ロッカー近くにある選手用の風呂を連日、使っていたからだ。

 試合が終わり、選手が風呂に入ろうとすると、先に千葉氏がどっぷりと浴槽に浸かっている。天下のONも頭の上がらない大先輩である。選手たちの方が恐縮してしまい、ほうほうのテイで逃げ出したと伝わっている。

 さらに試合で大差がついたケースや、面白くない時は早風呂もしていた。そして湯上がりには首にタオルを巻き、ランニングシャツとステテコ姿で通路を歩き回る。試合が終わり、選手を取材するために一塁ロッカー方向に向かう記者は連日、この姿に遭遇したものだ。

 さすがに大敗後にこんな姿を見せつけられては、緊張感も吹っ飛んでしまう。ある日、当時の王監督は意を決して「先輩、選手より先に風呂に入るのはまずいですよ」とやんわり注意したというが、結局は続いた。

 東京ドームに変わり、千葉氏の風呂上がり姿はいつしかなくなったが、惜しむ声もチラホラあったという。

(阿部勝彦)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月28日 16:30

    バナナマンの日村勇紀が当面の間休養に専念すると、所属事務所ホリプロコムの公式サイトで発表した。今年に入ってから体調を崩すことが多く、医療機関を受診した結果、休養が必要との判断に至ったのだという。「心身の回復を第一に、コンディションを整えなが...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年05月13日 12:45

    衝撃的なトレードを成立させたのは、横浜DeNAベイスターズと福岡ソフトバンクホークス。両球団が「山本祐大と尾形崇斗、井上朋也の交換トレードが成立したこと」を発表したのだ。「DeNAは山本という正捕手の放出、それもシーズン中のトレードだったの...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/12発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク