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記事全文を読む→「アビスパ福岡」予想外の大躍進に光る長谷部監督の「采配の妙」
リーグ5連勝、公式戦7連勝と好調なアビスパ福岡が7位に浮上した。
今季はチームの主力だった志知孝明がサンフレッチェ広島に移籍、ジョルディ・クルークスがセレッソ大阪に移籍と、両サイドからのクロスの供給源だった2人が抜けた。代わりに横浜FCから亀川諒史、FC東京から紺野和也を獲得したが、亀川は開幕戦の神戸戦で負傷、4月に手術を受け全治5か月と診断された。FWのフアンマ・デルガドも長崎に移籍し、戦力ダウンとみられていた。
現に開幕前の順位予想では、J1復帰3年目で残留争いに巻き込まれるのではという予想が多かった。
それが、ここにきて安定した戦いを見せているのは長谷部茂利監督の采配が大きいだろう。
2020年に監督に就任し、J2ながら42試合で失点わずか29という堅い守備で2位となり、J1復帰を果たした。25勝のうち15試合が1-0の勝利だった。
J1復帰の21年はクラブ史上最高位の8位となり、その原動力となったのが38試合で37失点という1試合1点以上取られていない堅い守備だった。昨季は一時期、残留争いに巻き込まれたが終盤に巻き返し14位。このシーズンも34試合38失点と守備の頑張りがあった。
だからといって難しいサッカーをやっているわけではない。長谷部監督が求めているのは、選手全員がハードワークをすること。さらに球際は激しく行って、ボールを奪ったら速く攻める。当たり前のことではあるが、メンバーが入れ替わっても、それを徹底させていることだ。
しかも最終ラインは3バックも4バックもでき、対戦相手によって使い分けている。試合中にも相手の選手交代に合わせて対応する柔軟性もある。
ここ数試合でいえば、対戦相手によってしっかりブロックを作り、相手の攻撃を引き込んでカウンターを仕掛けるたり、ハイプレスで前線から追いかけ、相手にサッカーをさせないなど分析力にも長けている。
8月12日の横浜FC戦の先制ゴールが福岡の理想的な形だろう。左サイドから攻め、ラストパスをカットされたが、そこからボールを奪い返してゴールを決めた。もちろん得点力には課題もあるが、先制すれば負けない自信はあるはず。
今季もJ1残留は決定的。残る目標はどこまで順位を上がられるか。そしてまだ天皇杯もルヴァンカップも勝ち残っている。
昨季のルヴァンカップは準決勝まで勝ち進んでいるだけに、クラブ初のビックタイトル獲得の可能性もある。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。
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