清武氏は25日の会見で、
「私はこれまで、球団改革の一つとして『育成制度』に取り組みました。この育成制度の定着とともに頭角を現したのが、山口鉄也投手(08年新人王)、松本哲也選手(09年新人王)」
と自画自賛したとおり、
「みずから推し進める育成にばかり目を向けた。一昨年、原監督がメジャー帰りの井口資仁(36)を欲しいと言っても獲らず、昨年は松井稼頭央(36)と村田修一(30)を獲ってくれと要望したものの、清武氏は全て却下しました。原監督の補強方針はミスターのそれに近い。だから歯がゆい思いで見ていたのです」(前出・巨人担当記者)
清武氏の情報は、長男・長嶋一茂氏(45)を通じても収集していたというミスター。語るのは、前出の読売グループ関係者である。
「一茂氏が球団代表特別補佐に就任した05年から、清武氏を快く思わない『一茂派』の職員が、清武氏の悪評を耳に入れてくる。そこで一茂氏は現場スタッフ、裏方、選手、コーチからさらに情報を集めると、事実だった。それはミスターにも報告されていました」
ミスターが憤怒の思いを抱く背景には、清武氏が牙を剥いた相手、渡辺会長との関係もあった。
80年、ミスターは務台光雄社長(当時)によって、監督を解任された。それから十数年経った92年オフに監督復帰。これを後押ししたのが、読売新聞社社長(当時)に就任した渡辺会長だったのだ。
「その恩義を今も感じています。だから何かコトが起きても、ミスターはナベツネさんの味方。ナベツネさんもまたしかり、です。それに刃向かう清武氏の肩を持つことはありえません」(前出・球団関係者)
渡辺会長は1回目の清武会見を受け、「許されざる越権行為及び、私に対する名誉毀損が多々ある」などとする反論談話を発表した。これに対し、25日の会見に同席した清武氏の弁護士は「反論談話は明らかに名誉毀損。訴訟するからには慎重に検討したい」と、泥沼化一直線だ。その自信の背景には、「清武ノート」なるものの存在があるという。読売新聞本社幹部が明かす。
「経営陣しか知らない渡辺会長の所業、押し紙問題などの違法行為も含めた内部情報、弱み、不正などを集めたものです。渡辺会長失脚をもくろむ読売本社の清武派経営幹部がそういったメモを清武氏に渡していた。社内ではこれを『テイクノート(ノートをとる、の意)』と呼ばれています。清武の乱以降、このテイクノートは加速しており、だから清武氏は自信満々なのです」
裁判に備え、渡辺会長との会話を録音した「証拠」も残しているといい、
「渡辺会長を潰したら、1年ほどで(読売に)復帰できる」(前出・本社幹部)
巨人軍を破滅に導く大スキャンダルに、ミスターの苦悩は深まるばかりだ。
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